
単体売上高115億8000万円(前年同期比2.7%増)、経常利益4億4000万円(同8.1%減)、純利益2億2700万円(同30.7%減)と増収減益であった。特に今第2四半期間中には、燃油の高騰、安価な漁獲価格を不満とした全国の漁業者が一斉休漁した影響で、魚介類の価格が高騰するだろうとの消費者の思い込みから、7月、8月の売上が減少するというハプニングもあった。
同社は鮮魚小売店舗36店、寿司店舗5店、海鮮居酒屋店舗5店、卸事業を首都圏中心に事業展開している鮮魚専門店。部門別売上を見ると、鮮魚76億6100万円(同7.2%増)、寿司18億1400万円(同5.3%増)、卸売15億2900万円(同17.6%減)、飲食5億7500万円(同6.0%増)と卸売を除き売上を拡大している。しかも利益率の高い寿司部門の売上が伸びて、利益率の低い卸売事業の売上が2ケタ減少したことにより1.3ポイント改善し41.4%と最近5年間では一番高い粗利益率となった。
しかし、利益面で減益となっている理由は、新規店舗の出店等に伴い、社員数31名、パート32名増えたことにより、販管費が前年同期より3億1700万円増加したことによる。
一方、三菱商事から、今年譲受けたアメリカの鮮魚卸売事業のUORIKI FRESH INC.は順調に売上を伸ばしている。同社は、全米小売48位のWhole Foods Marketの各店舗に寿司のテイクアウト店を出店しているGENJIやJFC(キッコーマンの子会社)等にマグロ、サーモン、ハマチ等の販売と日本への輸出を行っている。第2四半期の売上高は5億5900万円と、すでに三菱時代の年間4億円を半年で超えている。粗利益9100万円、営業利益△7600万円とまだ赤字であるが、今後取引先を増やすことで、来年度の黒字化を目指している。今期の売上目標は12億円。
更に、新規開拓にも積極的に動いている。1例を挙げると09年1月より、全米71位の売上高のWegans Food Marketsの本店に寿司ネタを販売することが決まっている。本店で認められたら、順次他店舗との取引が始まることも予測され、順調に進めば急成長が予想される。
今期の単体の通期業績予想は、売上高245億円(前期比4.5%増)、経常利益12億円(同3.4%減)、純利益6億4000万円(同5.7%減)を見込んでいる。
説明会に出席していた同社代表取締役社長伊藤繁則氏は、「うちは、バイイングパワーを持っています。商品価格、品揃えはどこにも負けません。最近、円高になっているためマグロ・サーモン・カニ等の価格は安くなり、ミニデフレになっている状況です。年末は、買い込んだ商品を安く販売し、きっちりと戦い、客数を伸ばし、年末商戦に勝ちます」と年末商戦への意気込みを示した。
円高の影響で、魚介類の価格が安くなっている。同社にとってフォローの風といえる。
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