2012年 底値圏のマーケットで注目される「高配当利回り銘柄」

リオン1部上場で記念増配、好利回り、「食事券」の優待も


リオン<6823>(東1)

リオン 会社創立は1944年で今年68周年。1996年の株式公開以降、2000年に東証2部上場、2011年に東証1部銘柄指定を受けた。

 社名のリオンとは、「リ」は理学の理、「オン」は音響学の音を表し、理学に深く根ざした音響と、関連する分野をさらに開拓するという心意気を示す。「音響学は人生の安全と慰安に奉仕する学問である」を経営哲学に掲げる。

 マイクロホン・レコードピックアップ等から始まった製品は、現在では補聴器をはじめとして、聴力検査器を中心とした医用検査機器、騒音計や振動計等の音響振動計測器、さらに工場の清浄度管理に用いられる微粒子計測器などの4つの製品群を展開し、全てにおいて国内トップシェア。

 今3月期は、売上1.2%増の169億円、営業利益10.3%減の12億円、純益31.9%減の5億3000万円の見通し。純益の減少が大きいのは、法人税率が変更されるのに伴い繰延税金資産の取り崩しによる法人税等調整額が増加するため。

 「補聴器」では、消費停滞による低価格化傾向の中で普及価格帯における上位機種の新製品『ロゼU』が好調、オーダーメイド補聴器も堅調。「医用検査機器」は、総合病院や開業医向けのオージオメータや電子カルテ、新生児の聴力障害を早期発見するための耳音響放射検査装置などが伸長。「音響振動計測器」では、新型騒音計が国内及び欧州向けが好調。「微粒子計測器」は、主要マーケットの半導体関連が低調だった反面、医薬関連市場において液中微粒子計を中心に堅調。

 今期の1株利益は50.6円。配当は東証1部銘柄指定記念2円を加え、普通配当の18円と合計で年20円とする。他に、株主優待で「ジェフグルメカード」を1万株以上で1万円分、5000株以上で5000円分、1000株以上で3000円分、500株以上で1500円分の食事券がもらえる。さらに、500株以上でリオネット補聴器購入10%割引の特典がある。

 昨年来高値は789円(2012年1月)、安値452円(2011年3月)、直近値755円(2012年2月9日)。利回り2.6%、PER14.9倍。

決算期:3月末
売買単位:100株
投資金額:100株×755円=7万5500円
配当金:100株×20円=2000円
利回り:2000円÷7万5500円=2.6%
    但し、優待対応の500株の場合
投資金額:500株×755円=37万7500円
配当金&優待:「500株×20円」+1500円=1万1500円
配当&優待利回り:1万1500円÷37万7500円=3.0%


●厳選 底値圏のマーケットで注目される「高配当利回り銘柄」(順不同)

銘 柄 記 事
  3月期決算  
 ・ソフトクリエイトHD<3371>(東1)  ソフトクリエイトHDは第2四半期と期末配当の上方修正を発表
 ・アールシーコア<7837>(JQS)   アールシーコア:ログハウスのオリジナルブランド「BESS」を販売
 ・第一実業<8059>(東1)  第一実業:株価はバイナリ発電装置の独占販売代理店契約を締結したことから出来高を伴い急上昇
 


>>総論はこちら