2012年 底値圏のマーケットで注目される「高配当利回り銘柄」

キムラユニティーは物流サービスの老舗、株主優待も好評


キムラユニティー<9368>(東1)

キムラユニティ 創業は1881年1月で今年131年の老舗。会社設立は1973年10月。株式は1995年に名古屋2部、2001年に東証2部、2006年に東証1部と名古屋1部に上場。
 創業以来、自動車産業と密接な関係を持ちながら、格納器具製品産業から輸送、倉庫と物流サービス事業を拡大。また、自動車整備、保険、自動車リース、カー用品販売と自動車のアフターマーケット分野にも事業領域を拡大。新たに、情報サービス事業、人材サービス事業分野にも展開。北米、中国に子会社、タイ、ブラジル、メキシコに関連会社を持ち海外でも積極的に展開している。

 今3月期の第3四半期(4〜12月)は、前年同期比5.6%増収、営業利益5.2%増益。主力の「物流サービス事業」は、前年同期比9.8%増収。震災の影響による生産工場の稼動停止等の影響を大きく受けたものの、中国天津及び広州の子会社が伸長。国内でもNLS(ニューロジスティク)事業分野において新規顧客からの受注が拡大した。

 「自動車サービス事業」は前年同期比2.5%減収。個人消費の低迷と震災により自動車生産が大きく落ち込み、自動車リースの代替、新車販売が低調だった。ただ、リース事業を中心に昨年から取組んでいる収益改善効果や中古車販売単価の上昇等により、自動車サービス事業の営業利益は前年同期比59.4%の増益。「情報サービス事業」は前年同期比1.8%増収、「人材サービス事業」は前年同期比3.0%増収。

 今3月期通期は前期比6.5%増収、営業利益20.3%増益、1株利益47.2円の見通し。配当は年20円(前期年20円)の予定。配当のほかに3月末と9月末の1単元(100株)以上の株主に「株主優待」がある。100株以上1000株未満で全国共通お米券2キログラム分、1000株以上で同5キログラム分。

 昨年来高値は775円(2011年3月)、安値601円(2011年3月)、直近値713円(2012年2月21日)。利回り2.8%、予想PER15.1倍。

決算期:3月末
売買単位:100株
投資金額:100株×713円=7万1300円
配当金:100株×20円=2000円
利回り:2000円÷7万1300円=2.8% 100株優待でお米券2キログラム×2回、1760円として
配当&優待利回り: 「配当金2000円+優待1760円」÷7万1300円=5.3%

●厳選 底値圏のマーケットで注目される「高配当利回り銘柄」(順不同)

銘 柄 記 事
  3月期決算  
 ・ソフトクリエイトHD<3371>(東1)  ソフトクリエイトHDは第2四半期と期末配当の上方修正を発表
 ・アールシーコア<7837>(JQS)   アールシーコア:ログハウスのオリジナルブランド「BESS」を販売
 ・第一実業<8059>(東1)  第一実業:株価はバイナリ発電装置の独占販売代理店契約を締結したことから出来高を伴い急上昇
 


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