マーベラスAQL Media-IRフェア(日本インタビュ新聞社)

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マーベラスAQLのIRフェア

■「オンライン事業」「コンシューマ事業」「音楽映像事業」の3事業

 マーベラスAQL<7844>(東1)は、1昨年10月1日付で同社を存続会社とした吸収合併方式により、旧AQインタラクティブ、旧ライブウェアと合併し、セグメントも「オンライン事業」「コンシューマ事業」「音楽映像事業」の3事業に変更している。

 オンライン事業では、mixi、Mobage、GREE等のSNSプラットフォーム向けに、オンラインゲームの企画・開発・運営を行っている。海外については、海外子会社を中心に、北米・欧州におけるオンラインゲームの開発・運営や、マーケティング強化、ライセンス供給を進め、世界規模での顧客開拓を進めている。

オンライン事業

 コンシュ―マ事業では、クライアントのニーズに対応した高品質なコンテンツの制作を進める一方で、据え置き機や携帯機等にも対応した開発体制を構築している。また、ネットワークビジネスへの対応を積極的に推進し、メディアミックスやマーチャンダイジングなどへと幅広く展開できる強力なオリジナルIPを継続的に開発している。

コンシュ―マ事業

 音楽映像事業では、アニメーションを中心とした番組を制作・プロデュースし、DVDなどの映像商品、主題歌CDなど幅広いコンテンツをリリースしている。また、キャラクターグッズの商品化、ゲーム化など、他事業とも協業し、ひとつのコンテンツを複合的に展開。更に、多様なデバイスに向けた音楽・映像コンテンツの配信事業にも注力。ステージ制作部門においては、「ミュージカル『テニスの王子様』」を人気ミュージカルへと育てる一方で、新規舞台作品も継続的に制作している。また、舞台から他メディアへの展開も積極的に行っている。

音楽映像事業

 今期13年3月期第3四半期連結業績は、売上高121億43百万円(前年同期比93.9%増)、営業利益17億15百万円(同248.0%増、経常利益16億73百万円(同255.8%増)、純利益13億86百万円(同43.6%減)と売上高、営業・経常利益共に大幅増収増益となっている。最終利益が減益となっているのは前期の合併による負ののれん発生益の計上による影響。

 オンライン事業では、「一騎当千バーストファイト」が好調に売上を伸ばし、「閃乱カグラ NewWave」も順調な立ち上がりを見せた。しかし、スーパークリエイターズシリーズをはじめとした一部不採算タイトルの中止に伴う費用を計上したほか、新規タイトルの開発期間延長等により、当初予定していたタイトルのリリースに遅れが生じている。一方、「ブラウザ三国志」、「ブラウザプロ野球」、「剣と魔法のログレス」等の既存主力タイトルは引き続き好調に推移したことで売上高は52億76百万円、セグメント利益は6億32百万円となっている。

 コンシューマ事業の自社販売部門では、「ルーンファクトリー4(ニンテンドー3DS)」、「閃乱カグラ Burst −紅蓮の少女達−(ニンテンドー3DS)」が、それぞれ好調なセールスを記録し、「牧場物語 はじまりの大地(ニンテンドー3DS)」のリピート受注等も好調に推移した。受託開発部門も、ソニー・コンピュータ・エンタテインメントの「SOUL SACRIFICE(PS Vita)」の受託開発が順調であった。アミューズメント部門も、キッズアミューズメント筐体「ポケモントレッタ」の好調な稼働が続いたことから、売上高は44億63百万円、セグメント利益は11億96百万円であった。

 音楽映像事業の音楽映像制作部門は、テレビアニメ「スマイルプリキュア!」や「映画プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち」等の主力シリーズの音楽・映像商品が大きな収益貢献となり、音楽配信収入や旧作商品の受注も堅調に推移した。ステージ制作部門は、「ミュージカル『テニスの王子様』」は95公演分の実績を計上したほか、関連DVDの販売も好調に推移した。また、人気ゲームを原作とした「ミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇」や前期における公演で好評を博した「VISUALIVE『ペルソナ4』」の第2弾公演を開催し、観客動員も順調に推移した。結果、売上高は24億3百万円、セグメント利益は5億38百万円となった。

 事業は順調に推移しているが、オンラインゲームの一部にタイトルのリリースに遅れが生じたことと繰延税金資産の計上により、通期連結業績予想の修正が発表されている。

 3月期通期連結業績予想は、売上高が前回予想を15億円下回る170億円(前期比63.1%増)、営業利益は当初予想通りの22億円(同110.6%増)、経常利益は20百万円上回る21億50百万円(同109.7%増)、純利益は繰延税金資産を計上することにより前回予想を4億60百万円上回る17億50百万円(同50.5%減)を見込んでいる。

同社の強み

「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略

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 同社グループの強みは、多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において様々なデバイス向けに展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略をとっていることから、多種多様なゲーム、エンターテイメント事業に進出していることが挙げられる。また、IP(知的財産)を中核としたブランディング戦略・アライアンス戦略・グローバル戦略を積極的に推進していることから、話題性の高いコンテンツをグローバル規模で提供できる体制を整えている。

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株価チャート

2006年7月以来の10万円が見込まれる展開

LinkIconマーベラスAQL<7844>(東1)

 権利修正チャートでみれば、09年から続いたモミ合いを上放れ、先ずは2006年7月以来の10万円が見込まれる展開となっている。

 背景は業績の急向上で、今3月期は前期比63.1%増収、営業利益2.1倍、1株利益3273円の見通し。配当は年1000円(前期年605円)の予定。ちなみに、2年前、2011年3月期の営業利益2億200万円に対し今期の営業利益22億円は実に2年で11倍である。

 多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において様々なデバイス向けに展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を軸として総合エンターテイメント企業としての地位を確立している。国内ソーシャルゲームの市場は引き続き拡大、家庭用ゲームについても好調だ。来期以降も好調な業績が期待できる。

マーベラスAQL


イノベーションを生み出す
人財の強化

代表取締役社長 許田 周一代表取締役社長 許田 周一

 当社が属するデジタルエンターテイメント業界は、ここ5年間で急速に様変わりいたしました。特に、スマートフォンが普及し始めてからは、一層その速度が増してきております。新しい技術、ユーザー嗜好の多様化、グローバル化に対して、いかに対応して行くのかが喫緊の課題であり、それらの激しい変化に対する解決策はただ一つ、それはイノベーションを生み出す人財の強化に尽きると考えます。当社は、今後も世界に通用する人財を輩出するインフラの整備と育成に努めてまいります。

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