ネットワークバリューコンポネンツ Media-IRフェア(日本インタビュ新聞社)

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通信ネットワークでIT先進企業を支えるイノベーションカンパニー

■ 事業内容

付随するサービスの提供が基本的なビジネスモデル

 ネットワーク関連機器の輸入商社。商材を輸入して顧客に販売するために、顧客の抱えている問題を解決する商材の選択が必要となる。単に商社のような、商品を売るということではなく、物販をしながらそれに付随するサービスを提供するのが同社の基本的なビジネスモデル。

 サービスには、コンピュータネットワーク関連製品の企画、開発、輸入、販売、ネットワークデザイン、構築、コンサルテーション、監視・管理、運用サービス等がある。

 顧客としては、大きく分けると3つある。まず、1番目にあるのがプロフェッショナルセクターのマーケットである通信事業者、データセンター、ISP、Eコマース事業者等がある。2番目は、パブリックセクターといわれる政府系、中央省庁、地方自治体、独立行政法人、大学等である。3番目が、一般企業となる。

 プロフェッショナルセクターは規模が非常に大きい、例えば、NTT、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクといった企業である。そのため、要求レベルが極めて高くなる。パブリックセクターも同じく規模は大きいといえる。一般企業も比較的に規模の大きいところが多い。


セクターの担当者が驚く品ぞろえを誇る

 同社は多種類の製品を扱っているが、これら製品のポートフォリオのユニークなことが強みといえる。プロフェッショナルセクター、パブリックセクター、一般企業向けに、各セクターの担当者が驚く品ぞろえを誇っている。

 ネットワーク機器のメジャーのサプライヤーと言えば、シスコ。ところが同社はシスコを取り扱っていない。シスコ無しでこの業界で生き残ることは難しいと言われている。その様な企業が日本に数社あるが、その中の1社が同社である。

 また、これまでの経験により、ポートフォリオを構成しているネタを探してくる力があることも同社の強みといえる。例えば、スマートフォンが出てきたら、スマートフォンにはこのような問題が発生するのではないかということを先回りして考えている。スマートフォンでは、映像を見ることが出来る。便利であるが、大容量のデータが一挙に流れるので、通信の帯域というのは有限であるため、大量のデータを送ると溢れて届かなくなる。そのため、圧縮したり、オーバヘッドを少なくしたりする技術が必要となる。その様な技術を見つけて来ることが出来るのが強みといえる。

商品ラインナップの充実化と自社サービス製品の拡充

 前12年12月期は、同社が属するインターネット市場では、標的型攻撃、DDoS攻撃等の新たな脅威やスマートフォンやタブレット端末の普及やクラウドサービスの進展によるIPトラフィック等の増加等、ネットワーク上での様々な課題に対する取組が進展している。

 このような状況の中、同社グループは、スカリティ社のクラウドストレージ製品やファイア・アイ社のマルウェア対策システム製品などを立ち上げた。更に、新規事業である映像配信分野の展開に取組んだ。また、VSSモニタリング社の高機能トラフィック・キャプチャ・システム用機器やガイダンスソフトウェア社のコンピューターフォレンジック関係ソフトウェアの取り扱いを新たに開始し、商品ラインナップの充実化を図ると共に、Vidyo社のテレビ会議システムをベースとした「NVCテレビ会議クラウドサービス」の提供を開始し、自社サービス製品の拡充を行った。

 ネットワークソリューション事業では、新規商品の引き合いが順調に増加した。また、セキュリティ関連商品を中心に大型案件の出荷が進み、ネットワークサービス事業についても堅調に推移した。

 その結果、12年12月期連結業績は、売上高26億64百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益1億23百万円(同3.9%減)、経常利益1億23百万円(同14.3%増)、純利益1億9百万円(同494.2%増)となった。

 今期13年12月期については、ネットワーク市場は、引続き、大きな変革期を迎えているため、セキュリティ、モバイル、クラウドといった分野で、通信事業者や一般事業者のニーズは旺盛と見込んでいることから同社グループでは、市場のニーズと既存事業とのシナジーを踏まえつつ、引続き先端的なネットワーク関連商品の市場への投入を進め、受注拡大に結び付ける方針。

 今期13年12月期連結業績予想は、売上高28億31百万円(前期比6.2%増)、営業利益1億78百万円(同44.8%増)、経常利益1億69百万円(同37.4%増)、純利益1億44百万円(同31.5%増)と増収大幅増益を見込んでいる。



ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)

10年5月以来の30万円台も視野

 株価の動きを見ると、やや上値の重い展開だったが3月に入って動意付き、12年6月の16万9000円を上抜いたことでフシ突破の形となった。足元では上げ足を一段と加速している。3月22日には25万5900円まで上昇して10年6月の24万9300円も突破する場面があった。

 3月25日の終値22万3000円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS1万5321円85銭で算出)は14〜15倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3万0305円37銭で算出)は7倍近辺となる。

 3月に入って14万円近辺から25万円台まで急騰したため、目先的には過熱感の強い印象だが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだろう。今期好業績見通しを評価して、短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されるだろう。10年5月以来の30万円台も視野に入りそうだ。

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先進ソリューションへ回帰

代表取締役 渡部進代表取締役 渡部進

 2005年株式公開後の積極投資がリーマンショックの煽りもあり当社の財務に大きなダメージを与えましたが、本来の先進ソリューションへ回帰したことで最近のスマートフォンの普及によるMobile化、及びサービス利用型のネットCloudの波を受けて急速に業況を回復しつつあります。またサイバー攻撃などの脅威もありSecurity関連も堅調に推移しています。
 これらを背景に利益剰余金のマイナスを一刻も早く一掃するとともに復配を目指しています。

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