テクマトリックス Media-IRフェア(日本インタビュ新聞社)

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テクマトリックス<3762>(東2)

■ 事 業

「情報基盤事業」と「アプリケーション・サービス事業」をグループ6社で展開

 最先端のソフトウェア・ハードウェアの販売、ソフトウェアの開発、コンピュータシステムの運用・保守を主に行う。ビジネスは「情報基盤事業」と「アプリケーション・サービス事業」の2つに分けられる。

 「情報基盤事業」は、ネットワーク、セキュリティ、ストレージ等の製品販売、インテグレーション、保守、運用・監視等のサービスを提供している。「アプリケーション・サービス事業」は、インターネットサービス、金融、ソフトウェア品質保証、医療、CRMの対面市場向けに、システム開発、アプリケーション・パッケージ、クラウド(SaaS)サービス、テスト等、付加価値の高いアプリケーション・サービスを提供している。


製品の「目利き力」、システムの「技術力」「サポート力」に優れる

 独自の目利き力を活かし、北米を中心にニッチながらも、高い技術力、競争力、成長力を持つ製品やサービスを取り扱っている。また、豊富な業務ノウハウの蓄積と技術力を活かしたシステム開発やアプリケーション・パッケージ開発等に定評がある。IT機器やソフトの売り切りではなく、カスタマイズや導入後の運用・保守を含めたトータルサービスを提供している。更に、成長を続けるアジア新興国を中心とした海外市場で、クラウドサービス等の事業展開を行うための取り組みを推進するなど、国内外にかかわらず、新規の市場開拓に積極的に活動している。

売上は連続増加続く、今期営業利益は5期ぶりに10億円台

 同社は、05年2月の上場前から売上高は前期比増が継続している。一方、営業利益は08年9月15日に発生したリーマン・ショック後に一時的に減少したものの、最近は順調に回復している。過去3年間の連結業績の推移は、10年3月期売上高142億48百万円、営業利益7億46百万円、11年3月期売上高152億2百万円、営業利益6億66百万円、12年3月期売上高152億79百万円、営業利益9億71百万円。

 今期13年3月期の予想は、売上高160億円(前期比4.7%増)、営業利益10億60百万円(同9.1%増)、経常利益10億60百万円(同4.7%増)、当期純利益5億円(同15.9%増)となっている。



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強基調の展開が続く

 テクマトリックス<3762>(東1)の株価は、今期(13年3月期)好業績見通しや自己株式取得を支援材料として、上値追いの展開が続いていたが、2月28日の1対200の株式分割と単元制度の採用で更に勢いを増している。

 株価の動きを見ると、2月28日に1対200の株式分割と単元制度の採用を発表したことを好感し、翌3月1日には年初来の最高値16万8,900円を付けている。11日現在は15万600円となっているが、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS8282円12銭で算出)は18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2500円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS8万3932円94銭で算出)は1.7倍近辺となる。

 昨年9月末の5万6000円近辺から3月11日の15万600円まで、2.7倍弱の水準まで上昇して強基調の展開が続いている。背景には、第3四半期累計(4〜12月期)業績が売上高11.0%増、営業利益54.7%増、純利益90.1%増と大幅増収増益であったことが挙げられる。

1984年8月
ニチメン株式会社(現双日株式会社)の営業部門子会社「ニチメンデータシステム株式会社」として設立。
1996年12月
業務パッケージ事業に参入;CRMパッケージ「FastHelp」を自社開発し販売開始。
2000年7月
ニチメン株式会社が全保有株式をITX株式会社に売却。同社の連結対象子会社となる。
2000年11月
社名を「テクマトリックス株式会社」へと変更。
2001年2月
関係強化を目的に、楽天株式会社に第三者割り当て増資を実施。
2005年2月
ジャスダック証券取引所に上場。
2007年8月
合同会社医知悟を設立。
2008年1月
クロス・ヘッド株式会社を連結子会社化。
2009年8月
株式会社カサレアルを完全子会社化。
2010年6月
東京証券取引所市場第二部に上場。

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テクマトリックスはセキュリティとクラウドサービスに強さ発揮

由利孝社長代表取締役社長 由利 孝

 テクマトリックス<3762>(東2)は、最新のIT技術を活用し、顧客企業のビジネスモデル変革と企業競争力の強化を支援するITのスペシャリスト集団。企業相手のBtoBビジネスが中心で「情報基盤事業」と「アプリケーション・サービス事業」から成る。強みはセキュリティとクラウドサービス。

 セキュリティでは、これまでに培った目利き力を活かして、北米を中心とした最先端の技術を取扱う。例えば、これまで防ぐことのできなかった、通常のインターネット利用に紛れて企業内部に侵入し、情報漏えいを引き起こすような最近のサイバー攻撃にも対応する。

 クラウドサービスは、医療、CRM、インターネットサービスの各分野で展開している。28年間に渡って積み上げた業務に対する経験や知識、業界に対する知見を活かして、顧客が必要とするものを自社開発してパッケージ化し、これをクラウドサービス化している。

 由利孝社長は、「10年先、20年先を見据えた場合、まずはクラウドの流れの中で我々がプレイヤーとして生き残ることです。その後は、コンピュータ技術が一般コンシューマ製品の中にいっそう組み込まれ、かなりの部分がBtoCに収斂されていくと思います。これからは、一般エンドユーザを意識した展開が重要になります。」という。

 平成25年3月期の売上高は160億円(4.7%増)、営業利益は10.6億円(9.1%増)を目標に掲げている。

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