カテゴリー:小倉正男の経済コラム
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■事実を事実として認めるのが経営者の器量 その昔、といっても2000年より少し以前の話だが、キリンビールの佐藤安弘社長(=当時)にインタビュ―した時のことだ。 ――若い人たちは知らないかもしれないが、佐藤安弘社長は、低迷…
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■「炉心溶融」を伝えたのは地元の地方紙 「炉心溶融」、これをひた隠しに隠した東電の罪は深すぎる――。情報を出さずに隠ぺいして人々の命を危険にさらした。日本人のほとんど半分ぐらいが、生死を分ける危機にあった。 もちろん、…
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■自分で指名して「第三者」とは言語矛盾 2時間以上、何を聞かれても「第三者の厳しい公正な目で」と舛添要一・東京都知事。 自分で弁護士を任命して、自分の帳簿を判断してもらうということが、はたして「第三者の厳しい公正な目で」…
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■注視しなければならないのはアメリカ経済 日銀の追加緩和措置がなかったことが騒がれている。しかし、金融政策の有効性からみて、追加措置がなかったのもうなずけるものである。これは期待するほうが過大というか、性急すぎるという…
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■アメリカは、から騒ぎめいた利上げムードが後退 アメリカ経済は、個人消費が弱含みとなり、ドル高もマイナス材料となっているとされている。原油価格の低迷も国内の石油関連産業に痛手となっている。一時のから騒ぎめいた利上げム…
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■世界経済は3.2%成長に引き下げ IMF(国際通貨基金)の世界経済見通しが、発表のたびに引き下げられている。現状では、2016年の成長率は3.2%となっている。 中国経済の減速、ブラジル経済の悪化、原油価格の低…
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■「ゾンビ企業を根絶する」とおっしゃるが・・・ 通りゃんせ~通りゃんせ~。そうか、通ってよいのか、と。しかし、行きはよいよい、帰りは恐い――。何事もそうだが、進むはよいのだが、退くのは大変である。 習近平、李克強など中国…
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■アメリカの衰退と中国のゾンビ経済 鉄鋼にしてもセメントにしても、中国の生産・浪費は酷いものである。中国のこの2~3年の鉄鋼、セメントの生産・使用量は、アメリカの20世紀の100年間で生産・使用した量を上回るといわれ…
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■中国のバブル崩壊の飛び火をどう防ぐか このところを見ていると、世界は中国の「バブル崩壊」を当然のものとして黙殺しているようだ。 上海の株式市場が下げようが上げようが、関係ないといった状況になっている。 中国経済の失速、…
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■ローマ法王が批判しても勢いは止まらず ドナルド・トランプ氏は、倒産・破産は数知れずという経営者である。リーマンショックの不動産不況時ももちろん破産している。 それでもいまや共和党の大統領候補になろうという勢いである。 …
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■設備過剰・在庫過剰・人員過剰・借金過剰 もう10年以上も前のことである。トヨタ自動車本社工場で、張富士夫社長(=当時)にインタビューする機会があった。 トヨタに入社した頃、張富士夫氏は、先輩社員からこんな話を聞…
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■「いまでしょ」日銀の超金融緩和テコ入れ アメリカが利上げに踏み切った途端、世界経済は凄まじい変調に見舞われている。 日本の場合は、株価が激しく下がり、意外なことに通貨である円は上昇した。為替は、「ドル安円高」になり、そ…
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アメリカの利上げは意味のない「勝利」にならないか アメリカは、昨年12月に利上げを行うことを決定した。アメリカが利上げをするのは9年半ぶりということである。 アメリカ経済は、利上げを行うのだから、良い状態にあるのは…
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ICT、IoTは人間が進むスピードでしか進めない 以前はIT(インフォメーション・テクノロジー)と呼ばれていたが、最近ではICT(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)といわれることが一般的にな…
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独立社外役員は一般株主と利益相反のおそれがない コーポレート・ガバナンス――日本企業が大きく遅れているのは間違いない。チェック&バランスということが、コーポレート・ガバナンスの要諦である。だが、これがなかなかできてい…
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■「一億総活躍」というが衆知は集まっているのか
「一億総活躍」というのだが、挑戦といえば挑戦だが、簡単ではない。子育て、それに介護といったネックも横たわる。
老人の企業への就業などをみても、ネックは少なくない。ま…
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■昼食会(ランチ)もない無礼
日韓首脳会談はあったが、昼食会も共同発表・記者会見もないというのだから、呆れるしかない。
日韓両首脳の笑顔や握手がワン・アンド・オンリーな「中身」ということだ。そんなことで安倍晋…
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バブルとおできは大きくなると潰れる。中国のバブルも膨らんだおできと同じで、どうやっても潰れるしかない。
中国の7~9月期のGDPが6.9%と発表された。ついに7%を割り込んだわけだが、6.9%ならそう悪くはないので…
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■世界経済は「平穏」を取り戻したが・・・
このところ世界は「平穏」のようだ。そんなことを言うと、「内実は変わってない」とお叱りを受けるに違いない。確かに、内実は何も変わっていない。
だが、一瞬の「平穏」かもし…
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■GDP600兆円=饅頭の皮としては十分
神戸の「豚マン」は、包んでいる皮の部分も中身の具も旨い。味は個人個人のものだから、論じてはいけないのだが、一般に関東の「肉マン」は具も皮も豚マンに及ばないのではないか。餃子…
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■中国のバブル崩壊とアメリカの利上げ
中国・上海株式市場の暴落は収まったのだろうか。底を打ったということで東京市場も回復に転じたが、さほどというかあまりに信頼は置けないのではないか。
当の中国は、上海株式市場…
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■共産党独裁化で歴史上初の「恐慌」
夏も終わりである。まだ暑いが、盛りは過ぎた。
中国も誰もがわかっていることだがとりあえず終わった。不動産・建設、そして株式もブーム終焉にほかならない。中国発の「恐慌」であり…
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■「談話」=「戦前」「戦後」の呪縛との格闘
なんでもそうだが、批評や批判はたやすいものだが、行うのは大変なことである。
安倍晋三総理だが、政治家なのだから政治に走ることになる。経済をやっているぶんには大きな異…
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■「スチュワードシップ・コード」がもたらした変革
歴史もそれなりに築いてきたある名門企業――。アベノミクスで他社の株価が上昇するなか、その企業の株価は上がらない。
利益準備金など内部留保はタップリ、なんと利…
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■江戸期の「旗振り通信」=大阪から桑名まで10分で情報を伝達
「旗振り通信」という通信システムをご存知だろうか。
江戸中期から明治期に使われていた大型の手旗信号である。大阪・堂島の米相場をほかの地域に伝える。ほか…
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■「コーポレートガバナンス・コード」に秘められた狙い
「コーポレートガバナンス・コード」――この6月1日から施行されている。推進役は金融庁、東京証券取引所である。株主総会シーズンに先駆けて導入された。
おそ…
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■日本企業の3社に1社がROE10%超という変化
ROE(自己資本利益率)――「リターン・オン・エクイティ」、資本効率を示す指標である。いまや、このROEが経営指標としてセンターに位置するようになっている。
…
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■ギリシャと債権団――捗らない交渉
ギリシャと国際債権団の交渉はなんとも捗っていない。ギリシャは債権団が納得する改革案の提出を果たせていない。
債権団としては、年金削減、レイオフなど労働改革を求めている。だが…
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ラチがあかないとはEU(欧州連合)=ユーロ圏経済におけるギリシャ問題である。ギリシャは、債務返済などが迫ると「流動性が不足している」、つまり、「ないものはない」と資金不足を逆手に取って支援を訴える。これがEUには揺さぶり…
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■利上げ後は「金利高・為替高・株式高」に移行か
アメリカは雇用統計の発表が接近していることで株価が過敏な動きをみせている。
先月は、雇用統計が発表されると株価が300ドル超ほど低下した。雇用者数が大きく増加…
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