久世の第1四半期は、効率的な経営が進んだことで赤字幅縮小

■第2四半期は更に収益の改善が予想される

 久世<2708>(JQS)の第1四半期は、効率的な経営が進んだことで赤字幅縮小。

 16年3月期第1四半期連結業績は、売上高165億02百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益△1億30百万円(前年同期△1億79百万円)、経常利益△90百万円(同△1億40百万円)、純利益△63百万円(同1億03百万円)であった。

 新たな中期経営計画「第3次C&G中期経営計画」(15年4月~18年3月)の初年度として、収益改善を最優先課題とし、採算を重視した営業体制の整備と推進、徹底した物流業務の効率化による物流費の削減、業務見直しによる効率化を積極的に進め、引き続き「頼れる食のパートナー」を掲げ、「顧客満足度No.1」の具体化に積極的に取り組んだ。


 その結果、食材卸売事業の業績は、売上高154億69百万円(同1.5%増)、セグメント利益7百万円(前年同期△41百万円)と増収増益で黒字化。
 食材製造事業は、売上高10億34百万円(前年同期比8.9%減)、セグメント利益71百万円(同19.9%増)と減収2ケタ増益。
 不動産賃貸事業は、売上高36百万円(同0.4%減)、セグメント利益27百万円(同3.9%増)であった。以上のように、3事業共に収益は改善している。

 ところが、決算短信にある第2四半期連結業績は、売上高312億円(前年同期比7.1%減)、営業利益△2億50百万円、経常利益△1億95百万円、純利益△1億50百万円を見込んでいることから、第2四半期(7月~9月)の収益はもっと悪化するように思われるが、これはあくまで期初の計画。実態は、第2四半期(7月~9月)は、第1四半期の収益よりもっと改善する見込みで、利益面での上方修正も期待される。

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