【株式市場】日経平均は294円高、次期日銀総裁発言など好感、低PBR株物色も旺盛

◆日経平均は2万7398円78銭(294円46銭高)、TOPIXは1986.43ポイント(11.18ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億6426万株

 2月24日(金)前場の東京株式市場は、NYダウの3日ぶり反発、エヌビディアの好決算・株価急伸等を受けてアドバンテスト<6857>(東証プライム)などの半導体関連株が上げて始まり、午前10時頃からは次期日銀総裁に内定している植田氏の衆議院での発言を受けて金利上昇懸念が後退し、三菱地所<8802>(東証プライム)や商船三井<9104>(東証プライム)などが一段と強含んだ。PBR(株価純資産倍率)1倍未満株への物色も活発で三菱紙<3864>(東証プライム)や旭ダイヤ<6140>(東証プライム)などが高い。日経平均は40円高で始まり、午前10時過ぎに361円58銭高(2万7465円90銭)まで上げ、前引けも上げ幅300円近くを保った。

 加藤製作所<6390>(東証プライム)が東証プライム銘柄の値上がり率1位となり、業績推移に加えてPBR(株価純資産倍率)1倍未満株への物色が波及の見方。A&Dホロンホールディングス<7745>(東証プライム)は通期業績の上振れ期待などで一段高。ウッドワン<7898>(東証スタンダード)は北米の住宅集成材市況の安定化に加えG7広島サミットが国際的知名度アップの好機とされ一段高。イメージ・マジック<7793>(東証グロース)はマスク着用解除などによりTシャツなどへのオリジナルプリント事業の回復期待が強まるとされ出直り拡大。

 東証プライム市場の出来高概算は6億6426万株、売買代金は1兆6860億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1288銘柄、値下がり銘柄数は462銘柄。

 東証33業種別指数は24業種が値上がりし、海運、電気機器、不動産、精密機器、機械、パルプ紙、金属製品、倉庫運輸、その他製品、陸運、建設、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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