日本製紙が一段高、値上げに加え東証も「低PBR企業はIR強化など努力を」と伝えられ注目再燃

■引き続きPBR(株価純資産倍率)1倍未満株への物色活発

 日本製紙<3863>(東証プライム)は2月28日、再び上値を追って始まり、取引開始後は5%高の1109円(57円高)まで上げ、2022年3月以来、約11か月ぶりに1100円台を回復している。「日本製紙、新聞用紙値上げ要請、4月納入分から」(日本経済新聞2月28日付朝刊)と伝えられたことなどが買い材料視されている。

 また、このところの株式市場では、PBR(株価純資産倍率)1倍未満株への物色が活発になっており、同社株もいぜんPBRは0.3倍前後。「日本取引所グループの清田瞭CEOが27日の会見で、投資指標のひとつであるPBR(株価純資産倍率)が低い企業について『投資家向け広報(IR)を強化するなど市場評価を上げる努力をしてもらいたい』と述べた」(同)と伝えられ、同社株にも期待が再燃したと見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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