■連日急騰のため分割後も最低投資金額が高止まりの懸念
元旦ビューティ工業<5935>(東証スタンダード)は3月2日、買い気配を交えて一段高となり、一時ストップ高の1万3350円(6000円高、82%高)まで上げて3日連続ストップ高となった。1月27日の夕方に株式5分割を発表し、翌日から連日ストップ高。東証が2日売買分の制限値幅を上限のみ通常の4倍の6000円に拡大したことを受けて一段高となった。
株式5分割は、2023年3月31日を基準日として、同日最終の株主名簿に記録された株主の所有する普通株式を、1株につき5株の割合をもって分割する。分割後は最低投資金額(1単元)が5分の1になるため、新たな投資家層の参入が期待できる。ただ、相場があまりに高騰してしまうと、分割後も最低投資金額は高止まりのため、新たな投資家層の参入は限られてしまう懸念がある。このため、さらなる分割の発表を期待して買い進む向きもあるのではとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)