【株式市場】日経平均は17円安、後場は手掛かり難の様子となり材料株など個別に人気化

◆日経平均は2万7498円87銭(17円66銭安)、TOPIXは1994.57ポイント(3.24ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は11億1647万株

 3月2日(木)後場の東京株式市場は、前場上げた鉄鋼株や百貨店株が一進一退に転じ、大手商社株は上げ幅を縮め、やや手掛かり難の様子となった中で、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>(東証プライム)がチタン値上げ妥結の報道など言われて一段ジリ高。トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は1日を基準日とする株式2分割を通過し最低投資金額の低下による新たな投資家の参入期待で一段ジリ高となった。後場の日経平均は48円安で始まり、14時過ぎに小高くなる場面があったが大引けは軟調で小反落となった。

 後場は、KeePer技研<6036>(東証プライム)が一段ジリ高となり1日発表の月次動向を好感。日本エス・エイチ・エル<4327>(東証スタンダード)は英国の親会社系資金からのTOBを受けてストップ高。サンユウ<5697>(東証スタンダード)は日本製鉄系列の再編の思惑や鋼材市況の持ち直しなどで後場一段と上げストップ高。シンシア<7782>(東証スタンダード)は「瞳にフタをしない」コンタクトレンズ新製品好調とされ一段高。AI inside<4488>(東証グロース)は東北大と共同で取り組む「高耐久・次世代型AI」など好感され後場もストップ高を継続。

 東証プライム市場の出来高概算は11億1647万株(前引けは5億6066万株)、売買代金は2兆6818億円(同1兆3370億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は759(前引けは869)銘柄、値下がり銘柄数は989(同854)銘柄。

 東証33業種別指数は16業種(前引けは21業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉄鋼、非鉄金属、海運、陸運、パルプ紙、空運、倉庫運輸、鉱業、医薬品、小売り、卸売り、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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