【株式市場】日経平均は12月15日以来の2万8000円台を回復、前後場とも上げ幅300円台で推移

◆日経平均は2万8237円78銭(310円31銭高)、TOPIXは2036.49ポイント(16.97ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は10億9054万株

 3月6日(月)後場の東京株式市場は、キヤノン<7751>(東証プライム)や信越化学<4063>(東証プライム)が一段と強含んで始まり、日本郵船<9101>(東証プライム)は一段高など、前場に続き米国景気回復への期待を背景とする買いが活発。一方、前場に上げた自動車、大手商社などは高値もみ合い。日経平均は前引けに比べ20円超高い355円高で始まり、12時頃に前場の高値(361円15銭高の2万8288円62銭)に迫ったが抜けず、大引けまで上げ幅300円台で推移。終値での2万8000円台は昨年12月15日以来となった。

 後場は、安永<7271>(東証プライム)が一段と上げて始まりストップ高となり、引き続きガリウム系の次世代半導体素材用の加工技術などへの買い活発。美津濃<8022>(東証プライム)はWBC「2023ワールドベースボールクラシック」の開催が迫り「侍ジャパン」の活躍に期待と一段強含んだ。鎌倉新書<6184>(東証プライム)は自治体との協業などによる業績拡大期待など言われ一段ジリ高。HCSホールディングス<4200>(東証スタンダード)は自己株消却と株主優待の導入が好感され前場ストップ高に達したあと大引けまで買い気配。monoAI technology<5240>(東証グロース)は3月下旬から4月初に開催されるオンライン即売会「NEOKET4」にメタバースプラットフォームをOEM提供するとの発表など好感され前引け間際にストップ高となったまま大引けまで買い気配。

 東証プライム市場の出来高概算は10億9054万株(前引けは5億6147万株)、売買代金は2兆7449億円(同1兆4212億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1191(前引けは1185)銘柄、値下がり銘柄数は579(同556)銘柄。

 東証33業種別指数は26業種(前引けは30業種)が値上がりし、値上がり率上位は、精密機器、海運、電気機器、卸売り、金属製品、輸送用機器、機械、空運、電力ガス、凝り、銀行、ガラス土石、化学、証券商品先物、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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