【株式市場】日経平均は135円高、今年の高値を更新、後場は鉄道、百貨店なども動意を強める

◆日経平均は2万8444円19銭(135円03銭高)、TOPIXは2051.21イント(6.23ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は11億677万株

 3月8日(水)後場の東京株式市場は、JR各社や東武鉄道<9001>(東証プライム)などが一段ジリ高となり、米利上げペース再加速の懸念とNY株の波乱を受けて内需株に資金シフトとされたほか、円安は訪日観光にも追い風の見方。三越伊勢丹HD<3099>(東証プライム)などの百貨店株、不動産株も一段高。鹿島建設<1812>(東証プライム)などの建設株も一段ジリ高となり大手証券による投資判断など好感。日経平均は前引けを5円上回る66円高で始まり、ジリ高となって前場の高値を上回りながら14時40分過ぎに160円25銭高(2万8469円41銭)まで上げ、大引けはややダレたが4日続伸。今年に入っての高値を更新した。

 後場は、インソース<6200>(東証プライム)が一段と出直り幅を拡げ、政府の「学び直し」支援による業績上振れ期待や3月開始のWeb集客増強サービスへの期待を継続。富士製薬工業<4554>(東証プライム)は子宮内膜症患者を対象とした第3相臨床試験で良好な結果と2月に発表済みで期待再燃とされ高値更新幅を拡大。トミタ電機<6898>(東証スタンダード)は経産省がレアアース(重希土類)を含む金属鉱物資源の権益確保を推進との発表が買い材料とされ前場ストップ高のまま後場は大引けまで買い気配。カーメイト<7297>(東証スタンダード)は13時半頃から急伸し、近接ミリ波センサーによるトラック用の退突防止システム開発に期待高揚。カヤック<3904>(東証グロース)はKDDIのメタバースシステム「αU metaverse」の開発担当とされ2日連続ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は11億677万株(前引けは5億5835万株)、売買代金は2兆7203億円(同1兆3844億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1237(前引けは1040)銘柄、値下がり銘柄数は521(同688)銘柄。

 東証33業種別指数は24業種(前引けは18業種)が値上がりし、値上がり率上位は、陸運、小売り、不動産、ゴム製品、建設、空運、倉庫運輸、食料品、精密機器、医薬品、電力ガス、機械、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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