【株式市場】人民元を巡る懸念が後退し好決算株も高く日経平均は反発
- 2015/8/13 15:36
- 今日のマーケット
◆日経平均の終値は2万595円55銭(202円78銭高)、TOPIXは1667.95ポイント(6.22ポイント高)、出来高概算(東証1部)は24億2065万株
13日後場の東京株式市場は、本日で3日連続の切り下げとなった中国の人民元を巡り、昼頃から中国人民銀行の安定化を目指す会見内容が断続的に伝えられ、人民元を取り巻く懸念が後退。このところ下げていた訪日観光客関連の三越伊勢丹ホールディングス<3099>(東1)や資生堂<4911>(東1)などが出直りを強めて堅調相場に転換し、日経平均も14時30分前に一時241円14銭高(2万633円91銭)まで上げた。前場は安かったTOPIX、JPX日経400インデックスも高くなった。
後場は、訪日観光客関連株の回復が目立ったほか、原発の再稼働の拡大などに期待する動きがあり東京電力<9501>(東1)などの電力株が軒並み堅調となり、大成建設<1801>(東1)が過去20年の最高値に進むなど、建設株が四半期好決算やリニア新幹線関連物色の再燃などで連日軒並み高。クロスマーケティング<3675>(東マ)は本日決算を発表する予定で期待が高揚し、ルーデン・ホールディングス<1400>(JQG)は四半期決算が好調で活況高。エイジア<2352>(東マ)や日本マニュファクチャリングサービス<2162>(JQS)も高い。
東証1部の出来高概算は24億2065万株(前引けは12億7038万株)、売買代金は2兆8890億円(同1兆4313億円)。1部上場1889銘柄のうち、値上がり銘柄数は830(同583)銘柄、値下がり銘柄数は927(同1178)銘柄。
また、東証33業種別指数は22業種(前引けは13業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、電力・ガス、倉庫・運輸、医薬品、海運、小売り、鉱業、繊維製品、保険などとなった。