【株式市場】日経平均は218円安、反落だが後場はCS問題への懸念後退し大引けは2万7000円台を回復

◆日経平均は2万7010円61銭(218円87銭安)、TOPIXは1937.10ポイント(23.02ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し16億5488万株

 3月16日(木)後場の東京株式市場は、危機が伝えられたクレディ・スイス(CS)が中央銀行から借入れと伝えられ、朝方に急伸した円相場が伸びきれないまま次第安のため自動車株などが持ち直し、キヤノン<7751>(東証プライム)は一段と復調し、富士通<6702>(東証プライム)は一段強含んだ。銀行株も下げ幅を縮小。日経平均は前引けに比べ50円安い301円安で始まり、大引けまでなだらかに持ち直す印象で大引けの下げ幅は218円にとどまった。

 後場は、ニーズウェル<3992>(東証プライム)が一段ジリ高となり、業績予想の増額修正など好感されて値上がり率1位。ユニ・チャーム<8113>(東証プライム)も一段ジリ高となり朝方の円高が後退のため買い直される様子。インタースペース<2122>(東証スタンダード)は行動制限が外れマスク着用も正常化し広告需要の回復進む期待や桜の季節が早めのため旅行クチコミアプリ好調とされて一段高。インフォネット<4444>(東証グロース)は米オープンAI社の『チャットGPT』の機能本格化などを受けAIチャットボット関連株とされて後場は買い気配のまま大引けまでストップ高。スマレジ<4431>(東証グロース)も同様のストップ高となり四半期決算など好感。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し16億5488万株(前引けは9億3512万株)、売買代金は3兆5459億円(同1兆9614億円)。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は218(前引けは174)銘柄、値下がり銘柄数は1582(同1638)銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は情報通信の1業種(前引けも情報通信1業種)にとどまった。一方、下落率上位は鉄鋼、保険、鉱業、非鉄金属、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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