清水建設・カナモト・シャープ、3眼カメラ配筋検査システム「写らく」を製品化、国内の建設現場へのカナモトを通じてレンタルを開始

■作業効率の向上による省人化・省力化で、建設現場の働き方改革を支援

 清水建設<1803>(東証プライム)、カナモト<9678>(東証プライム)、シャープ<6753>(東証プライム)は3月22日、国土交通省が2023年度中の開始を予定する配筋検査システムの実用化に向け、3眼カメラ配筋検査システム「写らく(しゃらく)(※1)」を共同で製品化。本年4月下旬から、カナモトを通じてレンタルを開始すると発表。

■独自の画像解析アルゴリズムで短時間で高精度に配筋を検査

 配筋検査は、コンクリート構造物の建設プロセスの節目ごとに内部に鉄筋が正しく配置されていることを確認する重要な品質管理業務の一つであるが、多くの人員と時間を必要とするため、同業務の効率化は建設業界の重要な課題となっている。また、建設業界では、これまで猶予されてきた時間外労働の罰則付き上限規制の適用が2024年4月1日に迫っており、建設現場の働き方改革を促進し、作業の効率化を加速させる必要がある。

 「写らく」は、1人の作業者が本体に搭載された3つのカメラで同時撮影した画像を、独自の画像解析アルゴリズムによって解析し、約5秒(※2)で検査結果を表示するだけでなく、同時に現場で検査帳票も作成できるシステムである。2019年3月から国内60カ所を超える建設現場での試験とフィードバックを通じた改良を重ね、高い耐環境性能とユーザビリティを実現し、配筋検査の所要時間を約75%短縮。現場の日照や天候条件、ネットワーク環境の有無などの制約を受けることなく、複数の作業員の手作業による従来の検査方法と比べても遜色のない高い精度で計測できることから、2022年の「第4回 日本オープンイノベーション大賞」で『国土交通大臣賞』を受賞するなど、「写らく」は各選考団体から高い評価を得ている。

 3社は、「写らく」の国内建設現場へのレンタル開始を皮切りに、作業効率の向上による省人化・省力化を通じて、建設現場の働き方改革を支援していくとしている。

・製品名:3眼カメラ配筋検査システム
・愛称:写らく
・形名:DN3Z6JE106
・レンタル開始時期:2023年4月下旬

■主な特長

1.独自の画像解析アルゴリズムにより、短時間で高精度に配筋を検査
2.国内60カ所を超える現場実証を踏まえ、高い耐環境性能とユーザビリティを実現
3.2023年4月下旬から国内の建設現場向けにレンタルを開始

※1 「写らく」は清水建設より商標登録申請中である。
※2 検査対象範囲により、必要な時間は変動する。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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