共同印刷、世界遺産「日光山輪王寺」の別院中禅寺五大堂内にある両界曼荼羅の掛軸レプリカを制作

■アート&カルチャー事業で半世紀以上にわたり高級美術複製画を制作

 共同印刷<7914>(東証プライム)は3月23日、日光山輪王寺(りんのうじ)別院の中禅寺(ちゅうぜんじ)五大堂内にある、掛軸 両界曼荼羅≪胎蔵界曼荼羅≫≪金剛界曼荼羅≫のレプリカを制作したと発表。

 同社アート&カルチャー事業では、半世紀以上にわたり高級美術複製画を制作している。厳選された素材に高精度デジタルプリントを施し、画材の質感と豊かな色調を再現した「彩美版(R)」は、業界屈指のブランドとして、その高い品質から多くの美術愛好家に支持されている。

 同社は、日光山輪王寺から依頼を受け、日光山輪王寺の別院である中禅寺(下記資料参照)五大堂に飾られている両界曼荼羅≪胎蔵界曼荼羅≫≪金剛界曼荼羅≫掛軸2点のレプリカを制作した。

 中禅寺は784年に日光山の開祖である勝道上人によって建立され、国の重要文化財である「十一面千手観世音菩薩(立木観音)」を御本尊とするお寺。境内の高台には五大明王が安置された五大堂があり、その両脇には両界曼荼羅掛軸≪胎蔵界曼荼羅≫と≪金剛界曼荼羅≫が飾られている。寸法は縦約190cm横約160cmにもなる非常に大きな掛軸。

 レプリカの制作にあたっては、作品の撮影から原画との色合わせ、素材の選定、表装に至るまで、日光山輪王寺宝物殿の全面的な監修のもと行われ、緊張感のあるなかで非常に慎重な作業が続いた。細部にわたる色調調整、素材感の表現など、原画の雰囲気を損なわないよう試行錯誤を重ね、完成したレプリカには高い評価を得た。

 奥日光中禅寺湖畔という気温や温度の変化が厳しい環境に立地する中禅寺五大堂に飾られてきた本原画は日光山輪王寺宝物殿に収蔵され、今後は、今回制作したレプリカが飾られる予定。

【中禅寺】

 中禅寺は、世界遺産「日光山輪王寺」の別院で、784年に日光開山「勝道上人」(しょうどうしょうにん)によって建立された。国の重要文化財である御本尊「十一面千手観世音菩薩」は、勝道上人が中禅寺湖上に千手観音さまをご覧になり、その姿を桂の立木に彫ったと伝えられている。また、中禅寺は坂東三十三観音霊場の第十八番札所として、多くの巡礼者たちが参拝している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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