【株式市場】日経平均は91円高、後場は低PBR株買い旺盛、一時158円高まで上げる

◆日経平均は2万7476円87銭(91円62銭高)、TOPIXは1961.84ポイント(6.52ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は9億6649万株

 3月27日(月)後場の東京株式市場は、PBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄への買いが再燃し、住友商事<8053>(東証プライム)や三菱製紙<3864>(東証プライム)が14時頃にかけて一段と強含んだ。岡三証券G<8609>(東証プライム)がPBR1倍回復まで自社株買いを行うなどの発表を材料にストップ高買い気配とあって連想が波及した。JR東海<9022>(東証プライム)も中盤にかけて一段と強含み、3月の旅客がコロナ前の88%まで回復など好感。日経平均は前引けを10円ほど上回る94円高で始まり、12時50分頃に前場の高値を上回り158円23銭高(2万7543円48銭)まで上げた。大引けも上げ幅90円台で3日ぶりに反発した。

 前場上げたホンダ<7267>(東証プライム)が一段と強含み、円安に加えPBR1倍割れのため買い拡大の見方。テクノスマート<6246>(東証スタンダード)は大幅増配予想が好感され大引けまで買い気配のままストップ高。アルメディオ<7859>(東証スタンダード)は今3月期の黒字転換幅拡大期待あるようで再び急に出直りストップ高。上場3日目のアイビス<9343>(東証グロース)は世界累計ダウンロード数2.9億を超えたモバイルペイントアプリに注目とストップ高。

 27日新規上場となったカバー<5253>(東証グロース)は13時38分に1750円(公開価格750円の2.3倍)で初値をつけ、直後に2000円まで上げたが売買交錯に転じ大引けは1400円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は9億6649万株(前引けは4億7682万株)、売買代金は2兆2884億円(同1兆1261億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は1289(前引けは1305)銘柄、値下がり銘柄数は515(同461)銘柄。

 東証33業種別指数は25業種(前引けは27業種)が値上がりし、値上がり率上位は、陸運、卸売り、不動産、ゴム製品、医薬品、空運、倉庫運輸、繊維製品、情報通信、証券商品先物、その他製品、非鉄金属、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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