【狙い場買い場】東北新社はPER10倍台、好事業展開で割安

狙い場・買い場

東北新社<2329>(JQS)は、今後の展開に対する期待感に割安感がありモミ合い上放れが期待されることから注目したい。

同社は、広告プロダクション(CM製作、Suudonn、プロモーション)、コンテンツプロダクション(デジタルプロダクション、映画・番組制作、日本語版製作、教育、海外)、プロパティ(劇場用映画配給、DVD/ブルーレイビデオ・発売・販売、キャラクタービジネス、アニメーション制作、テレビ配給、フィルムライブラリー)を行っている。

今2015年3月期第2四半期業績は、売上高が284億6000万円(前年同期比6.3%減)、営業利益は24億6700万円(同31.8%減)、経常利益は26億4300万円(同30.4%減)、純利益は14億円(同35.0%減)に着地。「牙狼<GARO>」関連の計上が第4四半期にずれ込む見通しでやや計画を下回った。

通期業績予想は、売上高が612億9700万円(前年同期比0.2%増)、営業利益は67億2800万円(同4.4%増)、経常利益は70億円(同3.7%増)、純利益は40億4700万円(同26.9%増)と2ケタ増益を見込む。配当は期末一括14円を予定している。CM制作部門において前年度に実施した新体制整備が寄与し、またグループCS放送では、東経110度放送への投資効果や東経124/128度SD放送終了による費用削減が見込まれることから、業績は増収増益となる見込みで、ライツ部門において引き続き成長領域への投資を促進し、映像プロパティの開発に注力している。

株価は、1月29日につけた年初来の高値985円から3月28日に年初来の安値691円と調整。7月24日安値740円と売り直されて下値確認から9月2日高値885円と上昇。その後、860円を軸にモミ合っているが煮詰まり感が出ている。長編作品「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」シリーズ第6章と最終第7章の全国拡大公開、同長編劇場版の来年GW公開、「牙狼<GARO>」 来期10周年へ向けた展開のほか、新規プロパティーの「ひつじのショーン ザ・ムービー」の2015夏公開などに対する期待感がある。今期予想PER10倍台、PBR0.65倍と割安感があり見直し余地が広がる。中段でのモミ合い上放れ4ケタ大台回復が期待されよう。(N)

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