【株式市場】日経平均は263円高、鉱工業生産指数など好感され3週間ぶりに2万8000円台を回復

◆日経平均は2万8046円75銭(263円82銭高)、TOPIXは2003.90ポイント(20.58ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は5億6927万株

 3月31日(金)前場の東京株式市場は、朝発表の鉱工業生産指数が予想を大きく上回ったとされ、日本製鉄<5401>(東証プライム)などの鉄鋼株が反発して始まった後もジリ高となり、トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株、三井物産<8031>(東証プライム)などの大手商社株も次第高となり反発幅を拡大。東証33業種別指数は海運1業種を除きすべて値上がりした。日経平均は226円高で始まり、341円69銭高(2万8124円62銭)まで上げた後も上げ幅を保った。2万8000円台は3月10日以来になる。

 東京都競馬<9672>(東証プライム)が東証プライム銘柄の値上がり率トップとなり、香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが同社株を保有とされて思惑広がる様子。JPホールディングス<2749>(東証プライム)や幼児活動研究会<2152>(東証スタンダード)は4月1日のこども家庭庁発足など材料視。くふうカンパニー<4376>(東証グロース)は自社株買いが好感され急伸。

 3銘柄が新規上場となり、ココルポート<9346>(東証グロース)は午前10時前に4135円(公開価格3150円の31%高)で初値がつき、その後一段と上げて本日のストップ高の4835円(同53%高)まで上げて高値引け。Fusic(フュージック)<5256>(東証グロース、福岡Qボード)は買い気配のまま初値がつかず、前場は3400円(公開価格2000円の70%高)で買い気配。エコム<6225>(名証メイン)は、取引開始後に1714円(公開価格1680円の2%高)で売買が成立して初値がつき、その後1750円(同4%高)まで上げて前引けは1685円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は5億6927万株、売買代金は1兆4950億円。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1244銘柄、値下がり銘柄数は516銘柄。

 東証33業種別指数は海運を除く32業種が値上がりし、鉄鋼、卸売り、精密機器、輸送用機器、非鉄金属、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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