【株式市場】日経平均は380円高、金利高懸念が後退し円安も好感される

◆日経平均は2万8013円86銭(380円20銭高)、TOPIXは1995.20ポイント(18.67ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は4億9198万株

 4月11日(火)前場の東京株式市場は、日銀・植田新総裁の10日夜の就任会見を受けて金利上昇への警戒感が後退し、円安も再燃したため、鉄鋼、不動産などの景気敏感株から自動車、電気機器、精密機器などが軒並み高く始まり、良品計画<7453>(東証プライム)なども活況高となった。中盤からは円安の鈍化を受けて自動車株の一角や鉄鋼株が値を消す場面があったが、午前11時頃、米投資家バフェット氏の談話が伝えられると住友商事<8053>(東証プライム)などの大手商社株が一段高となった。日経平均は262円高で始まり、11時頃に474円73銭高(2万8068円39銭)まで上げ、前引けも上げ幅300円台で大幅続伸基調となった。

 SHIFT<3697>(東証プライム)が急伸し第2四半期の大幅増益と計画超過など好感。ブイ・テクノロジー<7717>(東証プライム)は大口受注を契機とする直近の上げ相場に加えジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)の中国企業との量産に向けた戦略提携を受けて受注環境拡大とされ一段高。川崎地質<4673>(東証スタンダード)は風力発電設備向け調査拡大や高速道路の新探査手法など材料視され連日一段高。AppBank<6177>(東証グロース)は業務提携など好感され急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は4億9198万株、売買代金は1兆1804億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1385銘柄、値下がり銘柄数は354銘柄。

 東証33業種別指数は30業種が値上がりし、卸売り、精密機器、電気機器、ゴム製品、その他製品、金属製品、海運、小売り、非鉄金属、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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