日工と前田道路、水素燃料でアスファルト混合物の製造・試験施工を実施

■低炭素化の取り組みによるアスファルト混合物の製造と試験施工

 日工<6306>(東証プライム)とインフロニア・ホールディングス<5076>(東証プライム)グループの前田道路は4月11日、水素バーナを使用してアスファルト混合物の製造と試験施工を行い、アスファルト舗装にかかるCO2の大幅な削減を実現したと発表した。

 アスファルト混合物の製造過程では、年間約130万トンのCO2が排出されているが、水素バーナを使用することで、アスファルトプラント全体で年間約100万トンのCO2削減が期待される。試験期間は2023年3月27日から4月13日までで、アスファルト混合物の物理性状を確認することを目的としている。今後、低炭素化に向けた製品開発が期待される。

 日本国内のアスファルト混合物の製造過程において、年間約130万トンのCO2が排出されている。このうち、材料の乾燥・加熱工程による化石燃料の燃焼によるものが約80%を占めている。これに対して、日工は、水素バーナを2023年3月に東京ガス株式会社と共同開発し、低炭素化に向けた取り組みを進めている。また、前田道路は、低炭素合材の製造・販売といった低炭素化に向けた製品開発を推進してきた。

 両社は、今回、水素バーナを用いてアスファルト混合物の製造と試験施工を行い、アスファルト舗装にかかるCO2の大幅な削減に成功した。試験期間は2023年3月27日から4月13日までで、アスファルト混合物の物理性状を確認することを目的としている。今後、低炭素化に向けた製品開発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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