■多様な意見が上位表示される「コメント多様化モデル」開始
Zホールディングス<4689>(東証プライム)グループのヤフーは4月18日、Yahoo!ニュースのコメント欄に、多様な意見を表示するための独自AI「コメント多様化モデル」の導入を開始したと発表。このAIモデルは、記事に対するコメントの内容を分析し、類似したコメントをグループに分けて、各グループから代表的なコメントを上位に表示する仕組み。
■エコーチェンバー現象の軽減効果に期待
Yahoo!ニュースは、コメント欄において、多様な意見が上位に表示されやすくなる独自AI「コメント多様化モデル」の導入を開始した。これは、記事に対する各コメントの内容を把握し、類似度によってグループ分けし、各グループから代表的なコメントを上位に表示する仕組みである。
この取り組みは、ユーザーが新たな視点を得るきっかけを創出することを目的としている。調査では、「新しい気付きを得られるコメント」や「記事に対する他の視点を得られるコメント」が強く求められる傾向があることがわかった。一方、似た内容のコメントが上位に並んでしまうケースがあり、多様な意見の提供に課題があった。
既存の「建設的コメント順位付けモデル」などに加えて同AIモデルを導入することで、建設的かつ多くの人が共感している意見だけでなく、異なる視点の意見など多様な意見を知るきっかけの提供を目指している。さらに、エコーチェンバー現象の軽減効果も期待している。同AIモデルを含むコメントの並び順は、ユーザーからの評価などを踏まえて、引き続き改善に取り組んでいくという。
※エコーチェンバー現象=ネットやSNS上などで価値観の似た者同士で意見を交流し、同じ意見に共感し合うことにより、意見や思想が増幅・強化され影響力をもつ現象。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)