■業務効率化と活用アイデアの創出を目指す
大和証券グループ本社<8601>(東証プライム)の子会社である、大和証券は4月18日、対話型AIの「ChatGPT」を導入したと発表。2023年4月中には、大和証券の全社員約9000人を対象に利用を開始する予定。
マイクロソフト社のクラウドサービス「Azure OpenAI Service」を利用し、情報が外部に漏れないセキュアな環境により、全ての業務に利用可能になる。
ChatGPTは、世界的にも活用方法を模索中の状況であると認識しているが、計り知れない可能性を秘めており、当該技術を迅速に広く活用することで、新たな活用方法のアイデアを探ることが最も有益だと考え、これまで大和証券グループに蓄積してきたデータ・AIやクラウド等のデジタルへの知見を活かし、早期導入に至った。
■英語資料作成やプログラミングのサポート
最終的に大和証券社員がChatGPTのアウトプットの正確性を確認することを前提に、以下のような効果が期待できると考えている。
・英語等での情報収集のサポートや、資料作成の外部委託にかかる時間の短縮や費用の軽減
・各種書類や企画書等の文章、プログラミングの素案作成に用いることで、顧客と接する時間や企画立案等、本来業務に充てる時間の創出
・幅広い社員が利用することによる、さらなる活用アイデアの創出
同社は、「金融・資本市場のパイオニア」として、今後も新技術にいち早く挑戦することで、社会に対して新たな価値の提供に取り組んでいくとしている。
★ChatGPT=大規模言語モデルの一種である生成AI「GPT Generative Pre trained Transformer」を、人間との対話向けに機能強化した対話型AI。米国のOpenAI社が2022年11月に公開。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)