【狙い場・買い場】中国塗料の1Q好調、PER、PBRで見直し余地
- 2015/8/20 10:10
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中国塗料<4617>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。今3月期第1四半期(1Q)決算好調で割安感があり、注目したい。
同社は、船舶用塗料、工業用塗料、コンテナ用塗料を中心に、様々な分野への塗料の供給を行っている。船舶用塗料分野では、各種の新規非錫加水分解型防汚塗料や塗膜表面エネルギーを制御することで防汚剤を使用しない船底防汚塗料を開発している。工業用塗料分野では、重防食用塗料、高機能塗料などを開発している。コンテナ用塗料分野では、耐汚染性の高い製品などユーザーからの要望に迅速に対応し、塗装仕様をも含めた製品の開発と改良に注力している。
今2016年3月期・第1四半期業績実績は、売上高279億9100万円(前年同期比22.1%増)、営業利益21億6000万円(同69.2%増)、経常利益25億3400万円(同77.0%増)、純利益15億5800万円(同64.2%増)に着地。第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率は56.8%と順調に推移している。
通期業績予想は、売上高1150億円(前期比7.7%増)、営業利益80億円(同7.5%増)、経常利益88億円(同5.3%増)、純利益53億円(同11.6%増)を見込んでいる。年間配当は15円(第2四半期末7円、期末8円)継続を予定している。
株価は、3月17日につけた年初来高値1175円から8月13日につけた年初来安値860円まで調整を挟んで上昇している。ふっ素樹脂をベースにした、優れた耐候性や耐水性などの各種物理性能をもつ超耐候性塗料「フローレックス」が、本年1月に東南アジア最大の連続斜張橋であるニャッタン橋(日越友好橋)に採用。過去に数多くの物件に採用された実績があり、今後もインフラ建設プロジェクトをはじめ、広く国内外において拡販が期待されている。今期予想PER11倍台、PBR0.86倍と割安感があり、リバウンド幅を広げるか注目したい。(N)