ラバブルマーケティンググループの子会社コムニコとDTK AD、タイ人向けインバウンドプロモーションパッケージの提供を開始

■DTK AD子会社化後第1弾の協業施策スタート、タイ人の日本旅行時の訪問先として選ばれるためのインバウンドプロモーションプランを提案

 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)の子会社の、企業のSNSマーケティング支援事業を行うコムニコと、東南アジアにおけるマーケティングやインバウンド向けのプロモーション支援を行うDTK AD Co.,Ltd.(本社:タイ王国:DTK AD:ディーティーケー アド)が協業で、訪日タイ人向けのプロモーションパッケージの提供を開始した。

 同社は、事業の成長戦略のひとつである海外展開の一環として、2023年3月、東南アジアのインバウンドプロモーションの実績豊富なタイのDTK ADを子会社化した。国内を中心にSNSマーケティング支援事業を長年行っているコムニコと、長年タイを中心に東南アジアのマーケティング支援を行うDTK AD、グループ会社同士の強みを活かしたサービスを行う計画を進め、その第1弾として、DTK ADが本社を置くタイを対象としたインバウンドプロモーションパッケージの提供を開始した。同施策では、化粧品、日用品などインバウンド客が購入するものを製造・販売するメーカーや、ホテル、観光施設、飲食店などインバウンド客が訪問/利用する施設を運営する企業・自治体といったコムニコのお客様を対象に、タイ人が訪日した際に購買/訪問/利用をしてもらえるようなソリューションを提案することを想定している。

 これを足がかりに、今後はタイ以外のアジア諸国にも積極的に事業を拡大していく。

【「タイ人向けインバウンドプロモーションパッケージ」の主なサービス内容】

●タイのKOLを起用したプロモーション

 タイにおいて影響力があるインフルエンサー(KOL=Key Opinion Leader)をアサインし、日系企業のお客様のサービスの魅力をタイ人に向けて発信。さらにKOLのSNS投稿を広告として活用するといった、拡散施策を実施することも可能である。DTK ADは、東南アジアの芸能人・YouTuberからブロガー・ネットアイドルまで3000名以上のKOLとの独自のネットワークを活かしたインバウンド向けプロモーションの実績が多数ある。

●タイの有力な旅行系サイト/SNSコミュニティへの情報掲載
 タイには、日本の旅行情報を専門的に扱うメディアや、SNSコミュニティが多数あり、高い人気を得ている。タイ語を常に扱うDTK ADが、こうしたタイのメディアやSNSコミュニティに対して日系企業のサービス情報を提供し、日本旅行への関心が高い方々に戦略的に情報が届くようにする。

●ファムトリップ(※1)の企画・実行
 タイ現地のKOLやメディアに日本に来てもらい、観光誘致をしたい地域や施設、スポットをツアーし、コンテンツ化したものをタイ人に向けて訴求してもらう。DTK ADはファムトリップを、これまで地方自治体やアパレルショップなどのクライアントに対し、企画・実行をした実績が多数ある。

※1 ファムトリップ:観光客誘致のために、旅行業関係者やメディア、インフルエンサーなどを招待しツアーをすること。

●タイ語のホームページ/ランディングページの作成
 タイ人を対象にオウンドメディアの運用を行う際、タイ語のページ/サイトを作成することが可能である。

●タイ現地のマーケットリサーチ
 タイにおけるマーケットリサーチを、タイに根付いたスタッフが行い、データを提供する。

●タイ人に向けたプロモーション動画の制作
 目的に合わせて効果を最大限にできる、タイ人に好まれる動画のストーリーボードの提案から、ロケハン、撮影ディレクション、音声収録、編集まで行いる。完成した動画をマーケティングに活用して効果検証まで一括サポートが可能である。

 上記以外にも、顧客への最適な戦略立案や進行管理をコムニコで行い、タイの文化に精通したDTK ADが、タイ人向けのクリエイティブ制作を行うなど、双方が協力し合いながら様々な施策を企画、提案することが可能だと考えている。

■訪日タイ人はコロナ前の72%まで回復、タイ人訪問者数世界4位という高い日本人気で今後さらに訪日客が増えることを期待

 日本政府観光局によると、コロナ前の2019年まで訪日タイ人は増え続けており、2019年は年間130万人以上が訪れた(※2)。2023年3月単月の推計値は10万8千人で、コロナ禍前の2019年3月との比較だと73.2%で7割以上まで回復している。バンコク~関西間とバンコク~成田間の航空便数も回復傾向にあり、今後も訪日タイ人が増えることが期待されている(※3)。さらに、コロナ禍前の2019年1年間でタイ人が訪問した国のランキングをみると、日本は中国や韓国より上位で、第4位に位置しており人気の高さが伺える(※4)。これまでのタイにおける日本旅行人気と、今後のインバウンドの回復予想から、「タイ人向けインバウンドプロモーションパッケージ」のニーズも高まると見込んでいる。

 ポストコロナとなり、各国からのインバウンドが回復している状況の中で、当社は今後、タイ以外のアジア諸国においてもインバウンドプロモーションのサービスが提供できる体制を整え、顧客のニーズに対応する。

 日本政府観光局から発表された「訪日外国人数」、国土交通省発表の「2019年の訪日外国人1人当たり旅行支出(15万8,531円)」「2025年までの訪日外国人旅行消費額単価:20万円」をもとに同社で算出した「2030年の東南アジアからのインバウンド市場規模」は約1兆4000億円で、2019年と比較すると、2倍以上の額となった(※5)。これらのデータから、今後各企業・団体のインバウンドプロモーションに対する投資額も高まると見込んでおり、同社としては、成長戦略のひとつとして、今後さらに対象国を広げるなどしてサービスを拡充させていく。

※2 参照:日本政府観光局(JNTO)「国別/月別 訪日外客数(2003年~2023年)」
※3 参照:日本政府観光局(JNTO)の報道発表資料「訪日外客数(2023年3月推計値)」
※4 参照:日本政府観光局(JNTO)「訪日旅行データハンドブック2022年」
※5 算出方法

 2019年の「約6000億円」:「2019年訪日外国人数」の総数の中で「東南アジア主要6ヵ国」からの訪日人数は383万3765名。この人数に「2019年の訪日外国人1人当たり旅行支出(15万8531円)」の「15万円」をかけ、2019年の東南アジアからのインバウンド市場規模は約6000億円と算出。

 2030年の「約1兆4000億円」:国土交通省が掲げる2030年の訪日外国人旅行客目標人数は6000万人。2019年の「訪日外国人数」総数の中で「東南アジア主要6ヵ国」からの訪日人数が占める割合は12%。6000万人の12%は721万4903人となり、この人数に国土交通省が掲げる「2025年に向けた訪日観光の主な目標案」の「訪日外国人1人当たり旅行支出」の「20万円」をかけて2030年の東南アジアからのインバウンド市場規模約1兆4000億円を算出。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る