インテージホールディングスグループ、AI技術で利用実態を可視化!施設の利用満足度向上につなげる「広域な人流解析」、「日本科学未来館」で実証実験

 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)グループのインテージテクノスフィアは4月26日、インテージグループR&Dセンター(※1)の取り組みの一環として、国立研究開発法人科学技術振興機構「日本科学未来館」(東京・お台場)で実証実験を実施。AI技術によるソリューション「Label Note(ラベルノート)」を活用し、複数台のカメラによる「広域な人流解析」を行うと発表。

【日本科学未来館における「広域な人流解析」のポイント】

・複数台のカメラ間で同一人物をマッチングする、AI解析ソリューション「Label Note」を活用。来館者の施設内の動線や各展示ブースの滞在時間を把握

・館内の利用状況を適切に可視化し、実態を正しく捉えることで課題の解決へ

 実証実験では、日本科学未来館(のべ床面積4万589.74平方メートル)の3階と5階に計5台のカメラを4月19~24日、設置。AI技術によるインテージテクノスフィアのソリューション「Label Note」を活用し、取得した映像データから来館者の施設内の動線などを解析する。

※1 成長ドライバーの創出に向けて「研究開発」「事業支援」に数多く取り組むことをミッションとし、インテージホールディングス内に2017年4月、設置

■日本科学未来館における「広域な人流解析」の背景

 日本科学未来館には、来館者の満足度向上の視点から、「広大な展示ブースの利用状況や来館者の観覧動線を把握したい」という希望があった。そのためには、「来館者がどじみた順序で展示を巡っているのか」「どの展示ブースの滞在時間が長いのか」などの情報を得る必要がある。

 しかし、同館には決められた観覧順路の設定はなく、来館者の動線や滞在時間に関する利用実態を正しく捉えることができない状況だった。

 そこでインテージテクノスフィアは、複数台のカメラ間で同一人物をマッチングする、AI解析ソリューション「Label Note」を活用。来館者の施設内の動線や各展示ブースの滞在時間を把握する実証実験を行う。

 そして、館内の利用状況を適切に可視化することで、各展示ブースの設計やレイアウトの改善につなげ、「来館者の満足度向上」という課題の解決につなげていく。

 インテージテクノスフィアはこれまで、店舗や施設に人流解析技術を提供。その中で、従来の「カメラ単位の解析」による「エリア単位の利用状況の可視化」に加えて、「店舗や施設全体を人がどのように回遊しているか捉えたい」という要望を多く受けた。

 日本科学未来館で行う実証実験では、この人流解析技術をさらに高め、施設全体での来館者の動線・回遊行動などを可視化する。

【複数台のカメラによる「広域の人流解析」】

■3階と5階の出入り口にカメラを設置
 インテージテクノスフィアの技術により、カメラに映る来館者の体の向きを問わず、同一人物の検出が可能である。

■出入り口から離れた展示ブースにカメラを設置
 出入り口から、フロアをまたいだ展示ブースまでの到達時間やブース内の滞在時間を測定する。

 インテージテクノスフィアは、マーケティングリサーチ業界を牽引するインテージグループにおいてIT事業を担う会社であり、「データに魂を吹き込み、世の中を感動させる Intelligence Integrity Impression」をビジョンとして掲げている。

 AI(人工知能)のビジネス適用、ソフトウェア開発・販売、データベースやデータウェアハウス(DWH)の構築支援、各種システム構築・運用による業務プロセスの改善支援、データセンター運用・保守サービスなどを展開し、顧客企業のデータ活用やDX化を支えている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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