日本リーテックが高値を更新、浮動株比の見直しにともなう買いに加え決算予想の大幅な増額を好感

■大型連休が明けた8日になって買い本格化の見方

 日本リーテック<1938>(東証プライム)は5月8日の後場、一段高で始まり、後場寄り後は6%高の1337円(77円高)まで上げて2日ぶりに年初来の高値を更新し、約1年ぶりの1300円台に進んでいる。4月28日の夕方に2023年3月期の連結決算予想の大幅な増額修正を発表。すでにTOPIX(東証株価指数)構成銘柄の浮動株比率の定期見直しに関連する思惑で上げていたためか、発表後の反応は今ひとつだったが、大型連休が明けた8日になって買いが本格化してきたと見られている。

 発表によると、業績予想については、一部工事の発注繰り下げなどを受け2月に下方修正を発表したが、年度末にかけて完成引渡しとなった大型工事におけるコスト増の転嫁が設計変更で認められたことなどにより、今3月期の連結営業利益は従来予想を44.4%上回る見込みとなり、当期利益は同33.8%上回る見込みとなった。

 同社株は、TOPIX(東証株価指数)構成銘柄の浮動株比率の定期見直し(4月27日終値)にともない、TOPIX連動型ファンドなどによる買い需要の増える銘柄として28日に大きく買われていた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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