■フォロワーや閲覧者の声を反映した斬新な製品開発に期待
ワークマン<7564>(東証スタンダード)は5月8日、カリスマYouTuber/ブロガーの「サリーさん」を社外取締役に就任させることを発表した。サリーさんは、ワークマンのアンバサダー第1号であり、自身のブログやYouTubeでワークマン製品を紹介し、多くのヒット商品を生み出した。また、「#ワークマン女子」の出店のきっかけとなるなど、女性客の開拓にも貢献した。
同社は、サリーさんをはじめとする約50人のアンバサダーと密接に協力して製品開発を行っている。アンバサダーは、自分たちが欲しいと思う製品や機能を提案し、ワークマンはそれを「丸呑み」して実現している。アンバサダーとの開発製品は高いヒット率を誇り、全PB品の1/3を占めている。
■「声のする方に、進化する」を掲げる同社の戦略
同社は、社是を「働く人に、便利さを」から「声のする方に、進化する」に変更した。これは、アウトドアや女性向けウェアなどの新たな分野に挑戦するために、オピニオンリーダーであるアンバサダーの声に耳を傾けることを意味している。アンバサダーの声は、フォロワーや閲覧者との対話から生まれたものであり、顧客の声を代表していると考えている。ワークマンは、「声のする方に、進化する」を実践することで、市場ニーズに応える斬新な製品を提供していくという。
【サリーさんの功績】
もともとは職人が溶接時に着用する「綿かぶりヤッケ」をキャンパーの知見を活かし、女性でも可愛く機能的に着られる「コットンキャンパー」へ大変身させた。「綿かぶりヤッケ」は年間販売数が3000枚程度のニッチな製品だったが、「コットンキャンパー」はシリーズ累計40万枚を超えるメガヒット製品に育っている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)