JR東日本とJR西日本は新幹線の自動運転について技術協力、北陸新幹線で試験開始
- 2023/5/9 16:55
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■列車の安全性や効率性・快適性が向上
JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東証プライム)とJR西日本(西日本旅客鉄道)<9021>(東証プライム)は5月9日、北陸新幹線のE7系/W7系をベースに自動運転の実現に向けて技術協力を行うと発表した。自動運転は、人間の運転士に代わって列車の運行を制御するシステム。自動運転により、列車の安全性や効率性、快適性を向上させることが期待される。
両社は、2025年度までに自動運転の実証試験を行い、2030年度までに北陸新幹線の一部区間で自動運転の導入を目指している。E7系/W7系は、北陸新幹線の相互直通運用に対応した最新型の新幹線車両で、高速走行時の安定性や静粛性に優れている。E7系/W7系をベースにした自動運転システムは、列車の加速や減速、停止などの基本的な操作だけでなく、信号や分岐器などの状況に応じて最適な走行計画を立てることができる。
また、自動運転システムは、列車間の通信や地上との連携も行うことができ、異常事態や緊急事態にも対応できるようになっている。両社は、自動運転システムの開発や試験において、互いに技術や情報を共有し、協力して進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)