【株式市場】日経平均は60円安、決算発表銘柄や材料株など高いが個別物色

◆日経平均は2万9062円04銭(60円14銭安)、TOPIXは2079.60ポイント(6.31ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は6億3094万株

 5月11日(木)前場の東京株式市場は、10日に決算などを発表した銘柄の中でパナソニックHD<6752>(東証プライム)や富士フイルムHD<4901>(東証プライム)、ハウス食品G本社<2810>(東証プライム)などが活況高となり、金属資源会社の分離観測報道が出たENEOSホールディングス<5020>(東証プライム)も活況高となった。ただ、個別物色の印象が強く、住友鉱<5713>(東証プライム)など、業績予想の下方修正を受けて下げる銘柄も少なくなかった。日経平均は朝寄り直後の43円41銭高(2万9165円59銭)を上値にダレ模様となり、午前11時過ぎに93円47銭安(2万9028円71銭)まで軟化し、前引けも軟調だった。

 クレスコ<4674>(東証プライム)が一気に高値を更新し、OATアグリオ<4979>(東証プライム)やじげん<3679>(東証プライム)はストップ高となり、3月決算や第1四半期の大幅増益、今期業績予想など好感。SANKO MARKETING FOODS<2762>(東証スタンダード)は新業態の店舗など好感されて一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は6億3094万株、売買代金は1兆4680億円。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は601銘柄、値下がり銘柄数は1062銘柄。

 東証33業種別指数は7業種の上げにとどまり、石油石炭、鉱業、サービスなどが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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