楽天グループは赤字決算だったが買い先行で始まり一時年初来の高値を更新

■基地局投資を前倒し、新料金プランで通信料収入は増加

 楽天グループ<4755>(東証プライム)は5月15日、続伸基調で始まり、取引開始後は4%高に迫る735円(28円高)まで上げ、ほぼ3ヵ月ぶりに年初来の高値を更新する場面があった。12日に発表した第1四半期連結決算(2023年1~3月、IFRS)は各利益とも赤字。「基地局投資の負担が重い携帯電話事業の苦戦で、大幅な赤字決算が継続」(時事通信5月12日夜)などと伝えられたが、同時に、保有する西友の株式の売却やKDDI<9433>(東証プライム)との「ローミング」なども発表し、買い先行で始まった。

 売上収益は前年同期比9.3%増の4756.35億円だったが、営業利益は761.94億円の赤字だった。モバイル事業については、計画を前倒して自社基地局の整備に注力した一方、新料金プラン移行に伴い、通信料金収入が増加し、モバイルセグメントお売上収益は96,333百万円(前年同期比25.7%増)となった。セグメント損失は102,662百万円(前年同期は132,320百万円の損失)となり、前第1四半期連結会計期間をピークに損失は縮小しているとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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