アイフリークモバイルは24年3月期増収・営業増益予想
- 2023/5/18 09:28
- 決算発表記事情報
(決算速報)
アイフリークモバイル<3845>(東証スタンダード)は5月15日に23年3月期連結業績を発表した。計画を下回り、減収減益で着地した。コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業の売上高が計画を下回り、コンテンツ事業の知育アプリリニューアルなどによるコストの増加も影響した。24年3月期は増収・営業増益、経常・最終減益予想としている。コンテンツ事業では既存サービスの顧客拡大や販路拡大など、CCS事業ではエンジニア育成などを推進する方針だ。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。株価は小幅レンジでのモミ合い展開だったが、23年3月期の下振れを嫌気する形で急落し、年初来安値を更新した。ただし目先的な売りが一巡して出直りを期待したい。
■23年3月期減収減益、24年3月期増収・営業増益予想
23年3月期の連結業績は、売上高が22年3月期比0.8%減の26億05百万円、営業利益が47.9%減の84百万円、経常利益が42.2%減の1億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が41.3%減の1億48百万円だった。配当は22年3月期と同額の3円(期末一括)とした。配当性向は36.0%となる。
計画を下回り、減収減益で着地した。コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業の売上高が計画を下回り、コンテンツ事業の知育アプリリニューアルなどによるコストの増加も影響した。
コンテンツ事業は、売上高が9.1%減の2億73百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が90.7%減の8百万円だった。知育アプリのリニューアル、定期的な新作絵本の配信、知育アプリを搭載したタブレットのレンタル事業などを推進したが、リニューアルコスト、XR領域で活躍するクリエイター育成に関するコストなど、先行投資の影響で減益だった。
コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業は、売上高が0.2%増の23億31百万円、セグメント利益が1.0%増の3億33百万円だった。人材採用が計画通り進まなかった影響で売上高も計画を下回ったが、前期比では受注が好調に推移した。
なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が6億24百万円で営業利益が22百万円、第2四半期は売上高が6億23百万円で営業利益が12百万円、第3四半期は売上高が6億81百万円で営業利益が27百万円、第4四半期は売上高が6億77百万円で営業利益が23百万円だった。
24年3月期の連結業績予想については、売上高が23年3月期比12.5%増の29億31百万円、営業利益が8.9%増の92百万円、経常利益が42.5%減の86百万円、親会社株主帰属当期純利益が44.4%減の82百万円としている。配当予想は未定としている。
コンテンツ事業では既存サービスの顧客拡大やBtoBへの販路拡大など、CCS事業では専門領域に特化したエンジニア育成などを推進する方針だ。なお23年5月にe-Sports関連事業に特化した子会社I-FREEK GAMESを設立する。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。
■株価は目先的な売り一巡
株価は小幅レンジでのモミ合い展開だったが、23年3月期の下振れを嫌気する形で急落し、年初来安値を更新した。ただし目先的な売りが一巡して出直りを期待したい。5月17日の終値は121円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円63銭で算出)は約26倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS45円98銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約22億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)