■時価総額トップ級のため一時は指数先物を通じた裁定売りを懸念
トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は5月24日、反発基調で始まり、取引開始後は6%高の1959.5円(102.5円高)まで上げ、他の自動車株が軟調に始まった中で急反発となっている。昨23日は前場に年初来の高値を更新したが、大引け間際の5分ほどで5%急落し終値は93.0円安の1857.0円。24日の日本経済新聞・朝刊は「異例の値動き、市場『材料見当たらず…』」と報じ、誤発注説や、一部による株価を押し下げたい意図の可能性などを伝えた。24日は、ひとまず急反発で始まり、下げを取り戻した形になっているため、誤発注説が濃厚になっている。
同社株は時価総額トップ級のため、時価総額型の株価指数であるTOPIX(東証株価指数)への影響度が大きい。コトと次第によっては、TOPIX先物が下げて日経平均先物に割高感をもたらし、裁定取引が介在して日経平均構成銘柄に機械的な売りが発生するといったケースも考えられたようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)