■多角化戦略に期待高まる
ヤマシナ<5955>(東証スタンダード)は5月26日、23円高(24.24%高)の118円まで上げて年初来高値を更新し大幅続伸している。5月25日に、半導体・電子部品各種製品を販売する独立系の半導体商社であるヤマヤエレクトロニクスの株式を取得し、子会社化することを発表。このことを好感して買われている。取得価額は非公開だが、取得後の議決権所有割合は70%となる。2023年7月3日付にてヤマヤエレクトロニクスは同社の連結子会社となる予定。
ヤマシナは、十字穴ネジを主力製品とするメーカーであり、多角化戦略に取り組んでいる。ヤマヤエレクトロニクスは、2017年に設立された新興企業であるが、社長である山谷氏の業界経験や人脈により、大手企業との取引を強化し、飛躍的に業績を拡大している。世界各国の主要都市に有している多くの協力会社と連携し、半導体・電子部品各種製品を国内企業へ供給しているほか、各種レアメタル製品やメモリ製品の販売、保守サービスも行っている。
同社は、ヤマヤエレクトロニクスが同社グループに入ることにより、成長性が期待できる半導体事業がセグメントに加わり、多角化戦略にもマッチするとともに、同社が得意とする販売力により、同社とグループ会社の様々な製品について販路拡張等の事業シナジーも期待できるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)