■セレスが画期的な福利厚生で女性の健康とキャリアを応援
女性活躍推進法が施行されてから7年が経ち、多様性確保の上で女性の働きやすさは重要な課題となっている。そこで、ポイントサイト「モッピー」を運営するセレス<3696>(東証プライム)は、子会社サルースのオンラインピル診療サービス「エニピル」を活用し、低用量ピル服用にかかる費用を全額補助する福利厚生制度を導入した。これは企業向けへの導入は初の試みで、女性の健康とキャリアを支援する画期的な制度である。
セレスでは、女性が就業を継続し、活躍できる雇用環境の整備を目指しており、育児休業復職後の平均勤続年数を3年以上にすることを目標に掲げている。また、子どもの急な発熱などに対応する時間単位で休暇を取得する『子育て支援休暇』や、生理休暇なども導入している。
■女性活躍推進のためのユニークな取り組みとは
今回紹介したセレスの取り組み以外にも、女性活躍推進のためのユニークな福利厚生サービスは様々ある。例えば、「momwell」は妊娠・出産・育児期の女性社員に対してオンラインでメンタルケアやキャリア相談を提供するサービスである。「つくりおき.jp」は、家事代行サービスとして食事のつくりおきや掃除・洗濯などを行うサービスである。これらのサービスは、女性が仕事と家庭との両立に悩まないように支援するもので、企業にとっても人材確保や離職防止につながるメリットがある。
女性活躍推進法では、常時雇用する労働者が101人以上の事業主は、行動計画の策定・届出や情報公表が義務付けられている。また、厚生労働省では、「えるぼし認定」や「プラチナえるぼし認定」といった優良企業の認定制度も実施している。企業は、自社の女性活躍推進に関する取り組みや実績を見直し、ポジティブ・アクションと呼ばれる自主的かつ積極的な施策を進めることが求められている。
今後も日本社会において女性活躍推進は重要なテーマであり続ける。企業は、自社に合ったユニークな福利厚生サービスを導入し、女性社員の健康とキャリアを支えることで、多様性ある人材が活躍できる職場環境づくりに努めていく必要がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)