■排ガスからCO2を回収し燃料に変換
アイシン<7259>(東証プライム)は29日、温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、愛知県西尾市の工場で、排ガスから二酸化炭素(CO2)を分離回収し、燃料として活用する「資源循環システム」を報道陣に公開、システムの実証を3月に開始したと発表。
同システムは、工場の燃焼設備で発生する排ガスからCO2を分離・回収し、生成したメタンガスを燃料として再利用する仕組みである。独自設計の回収機構と吸収剤を用いることで、装置の小型化と低エネルギーでの分離・回収を実現した。
現在は、溶解炉1台から発生するCO2の1/100の量を循環させているが、2025年度には全量回収する装置の開発を目指す。アイシンは、技術開発を通じて、環境や社会に貢献することを目標としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)