■白馬村八方池山荘にて先行提供
登山やトレッキングを楽しむ顧客を支える山小屋の通信環境を改善するため、KDDI<9433>(東証プライム)とワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は2023年夏以降、ヤマップと協力し、スペースX社が開発した衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」を活用した「山小屋Wi-Fi」の提供を開始すると発表。
これにより、電波の届きにくい山小屋でも高速・低遅延の通信が可能となる。これに先立ち、2023年5月29日から、一般財団法人白馬村振興公社が運営する八方池山荘において、同サービスを先行提供する。
■安心安全な登山・アウトドアに貢献
同サービスは、2023年夏以降に提供予定で、先行して白馬村の八方池山荘で利用できるようになった。利用料は780円(税込)/24時間で、auを利用の顧客は無料。安否連絡や気象情報の確認、SNSへの投稿などが可能となる。また、山小屋のオーナーは、キャッシュレス決済の導入や宿泊予約、防災情報や自然災害の情報収集など、デジタル活用による業務効率化が可能となる。
同サービスの導入にあたり、白馬村村長・兼・白馬村振興公社代表理事の丸山俊郎氏は、「登山者が安全で快適に登山できるよう山小屋の環境整備に取り組んできた。山小屋の通信環境を整える同サービスは、登山者やそこで働く人にとっても非常に価値のあるものであり、山小屋のさらなる安全面や快適性を高めることにつながると考えている」と述べている。また、ヤマップCEOの春山慶彦氏は、「遭難救助時のスムーズな情報連携、遭難場所の位置の特定、山岳環境の正確な天気の把握と共有など、安全面への応用が期待できる。登山の楽しみを広げ、安全面にも寄与する仕組みがつくれるよう、「山小屋Wi-Fi」の普及に、ヤマップとしても貢献していく」と述べている。
今後も、「Starlink」を活用した山小屋W-Fiの提供による山小屋の通信環境を整える活動を通じて、登山・アウトドア分野におけるデジタル化を推進していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)