【株式市場】日経平均は440円安、後場一段と下押し出来高・売買代金が急増

◆日経平均は3万887円88銭(440円28銭安)、TOPIXは2130.63ポイント(28.59ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場急増し25億8648万株

 5月31日(水)後場の東京株式市場は、モスクワが無人機で攻撃されたことによるロシア・ウクライナ情勢の不透明感や、中国の景気指数の鈍化などを受け、大手商社株の中に一段安の銘柄が見受けられ、自動車、鉄鋼、重工株も一段と軟調など、手控え気分が強まった。一方、三井住友FG<8316>(東証プライム)などのメガバンクや保険株の一角は前場の上げ幅を保ち、個別には四半期黒字化のACCESS<4813>(東証プライム)なども一段高。日経平均は362円安で始まり、13時半頃から下げ幅が400円を超え、一時542円18銭安(3万785円98銭)まで下げ、大引けは5日ぶりの反落となった。

 後場は、日野自動車<7205>(東証プライム)が引き続き堅調で経営統合が好感され、アステリア<3853>(東証プライム)は京セラ<6971>(東証プライム)への製品採用などで一段高のストップ高で始まり大引けまで買い気配。ジオコード<7357>(東証スタンダード)は提携・協業が好感されて朝方にストップ高のまま大引けまで買い気配。ユビテック<6662>(東証スタンダード)は安全見守りサービスに関する発表を受け13時頃から急伸。チームスピリット<4397>(東証グロース)はインボイス制度対応製品が好調とされ一段高。ジモティー<7082>(東証グロース)は提携した自治体が100に達したとの発表など好感され一段ジリ高。

 東証プライム市場の出来高概算は後場急増し25億8648万株(前引けは6億5272万株)、売買代金も急増し6兆9552億円(同1兆7770億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は230(前引けは224)銘柄、値下がり銘柄数は1571(同1567)銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は、保険、空運の2業種(前引けは銀行1業種のみ)にとどまった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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