メガチップスが高値を更新、「スーパーマリオ」など80年代名作ゲーム保存の動きに注目の見方
- 2023/6/6 10:50
- 材料でみる株価
■当時より高い数万円台でも取引、国会図書館も保存に動くと伝わる
メガチップス<6875>(東証プライム)は6月6日、4日続伸基調となり、午前10時過ぎに4%高の3695円(145円高)まで上げ、5日ぶりに年初来の高値を更新し、2022年5月以来の高値に進んでいる。ゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリ)などのグローバルファブレス(工場を持たない)半導体メーカーで、80年代名作ゲームの保存に向けて「国立国会図書館もデジタル化に向けて重い腰を上げた」(日本経済新聞6月5日付朝刊)などと伝えられ、連想買いが強まったとの見方が出ている。
報道によると、『スーパーマリオブラザーズ』『ドラゴンクエスト』など、往年の名作ゲームは中古店で当時より高い数万円台でも売れていくとし、「その陰でひそかに迫るのが腐食の危機」「ゲームソフトは紙の本と異なり、回路や端子の一部がさびるなどすれば全体が読み取れなくなる。寿命は平均30年ほどとされるCDより短く、80年代の作品は既に劣化している可能性がある」「国立国会図書館もデジタル化に向けて重い腰を上げた」などと伝えた。
同社は任天堂<7974>(東証プライム)向けに実績があることで知られ、「スーパーマリオ」や「ドラクエ」の保存にはメガチップスの技術蓄積が不可欠と見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)