FRONTEOは急伸、AIレビューツール「KIBIT Automator」に新アルゴリズム実装

■AIツールの利用拡大に期待感

 FRONTEO<2158>(東証グロース)は7日、81円高(12.21%高)の744円まで上げて急伸している。同社は6日、自社開発のAIレビューツール「KIBIT Automator(キビットオートメーター)」に、人間が色合いを一目で認知する際の優れた直感的判断能力から着想を得た新アルゴリズムを実装したと発表。

■人間の優れた直観的判断能力から着想を得たコア技術をAIに搭載

 KIBIT Automatorは、レビュー作業の大幅な効率化と質の向上に貢献するAIツール。新アルゴリズムは、従来の2つのアルゴリズムの長所を併せ持ち、さらにより高精度かつ判定根拠への高い説明性を備えるもの。人間には、文書をレビューする際に、証拠への関連性の有無を素早く正確に判断する能力がある。これが、検知したいものだけを高速かつ無意識に認識する視覚直感性の「カラーバス効果」などに類似していることにインスピレーションを受け、「人間は文書中の単語を色彩、文書全体のニュアンス(ワード出現の多寡や組み合わせ)を色合いのように捉えている」という認知モデルを着想し、そうした人間の直観的判断に近い判定を行えるアルゴリズムとして開発された。

 新アルゴリズムの搭載により、KIBIT Automatorは、ワードの重みの評価として、「正」と「負」の関連度合いも示すことができるようになった。さらに、文書全体のスコア(証拠への関連度合い)だけでなく、文書内のスコア分布を算出し、高スコア領域を同定・ハイライトする機能が搭載された。これらの機能は、一般に特定が難しいとされるAIの判断理由について、AIがなぜその文書を高スコアと判断したかの説明性を高めることに寄与する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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