■山手線・東海道線などにインフラシェアリング事業を展開
JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東証プライム)は、鉄道沿線における第5世代移動通信システム(5G)のエリア化を推進している。特に高輪ゲートウェイ駅から品川駅までの山手線区間において、インフラシェアリング事業による5Gエリア化を図っていく。この取り組みにより、鉄道沿線に5Gインフラ設備を整備し、移動通信事業者に提供することで、社会全体のインフラ投資の最適化と顧客の利便性向上を図っていく。今後も鉄道沿線での5Gインフラ整備を推進し、目標である「5G整備エリア累計100箇所」を達成を目指す。
■東京駅、秋葉原駅、上野駅など計21駅での整備
同社は、高輪ゲートウェイ駅から品川駅までの山手線区間において、5Gインフラ設備の整備し、移動通信事業者に提供するための準備が整った後、2023年夏以降に5Gサービスの開始を予定している。さらに、駅構内でも5Gインフラ整備を進めており、東京駅、秋葉原駅、上野駅など計21駅での整備が行われた。首都圏主要駅や新幹線駅の一部も対象にして5Gエリア化拡大に向けた整備を推進する予定である。
5Gインフラ設備の整備だけでなく、5Gの利活用も積極的に検討している。これまでにはALFA-Xでの5G通信試験や建設工事のリモート監督、東京駅での5Gイベント、上越新幹線での高精細映像リアルタイム伝送など、さまざまな実証実験が行われている。最適な技術を組み合わせて業務変革や施策を推進し、5Gを含めた先進的な取り組みを行っている。これにより、鉄道沿線での5Gエリア化が加速され、利便性の向上や社会課題の解決に貢献していく。JR東日本は引き続き鉄道沿線での5Gインフラ整備を進め、将来的にはさらなる拡大を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)