エーザイが急騰、韓国で早期アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」を申請
- 2023/6/8 12:39
- 材料でみる株価
■年初来高値を更新
エーザイ<4523>(東証プライム)は8日、1002円高(10.43%高)の10600円まで上げて年初来高値を更新、急騰している。東証プライム市場の値上がり率ランキングは第1位。本日、同社とバイオジェンが、抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「レカネマブ」について、早期アルツハイマー病に係る適応で、韓国食品医薬品安全処に新薬承認申請を行ったと発表した。同申請は、アジア地域(日本、中国を除く)における最初の申請となる。
レカネマブは、アルツハイマー病の患者の脳にたまる異常なたんぱく質「アミロイドβ」に抗体を結合させて取り除くことで神経細胞が壊れるのを防ぎ、病気の進行そのものを抑えることを目的としている。臨床第Ⅲ相試験では、主要評価項目ならびに全ての重要な副次評価項目を統計学的に高度に有意な結果をもって達成した。
エーザイは、開発および薬事申請をグローバルに主導し、エーザイの最終意思決定権のもとで、エーザイとバイオジェンが共同商業化・共同販促を行う。米国では2023年1月に迅速承認を取得し、欧州や中国でも承認申請を提出した。日本では2023年1月に新薬承認申請を行った。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)