【株式市場】日経平均は483円高、バブル崩壊後の高値を連日更新、海外勢の買いに加え「解散は買い」の思惑

◆日経平均は3万3502円42銭(483円77銭高)、TOPIXは2294.53ポイント(29.74ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は16億4811万株

 6月14日(水)後場の東京株式市場は、半導体関連株の中に上げ一服の銘柄がみられたものの、引き続き海外勢と見られる買いが各業種の代表格銘柄に入り、低PBR銘柄物色も活発で、ソニーG<6758>(東証プライム)やコマツ<6301>(東証プライム)、トヨタ<7203>(東証プライム)などが14時半頃にかけて一段ジリ高となった。三菱地所<8802>(東証プライム)も一段ジリ高など不動産株も高い。日経平均は273円高で始まり、衆議院の16日解散説が伝えられ、「解散は買い」の経験則も作用したようで13時半過ぎには500円、14時には600円高と上げピッチを強めた。大引けは明日未明に米FOMC声明の発表などを控え騰勢一服となったが、バブル相場崩壊後の高値を2日連続更新し、1990年3月以来33年ぶりの高値に進んだ。

 後場は、ホンダ(本田技研工業)<7267>(東証プライム)も一段高となりPBR0.6倍に加え渡洋可能な小型ビジネスジェット発表が好感され連日高値。JFEホールディングス<5411>(東証プライム)は5%高となり低PBRに加えインド展開など材料視。住友金属鉱山<5713>(東証プライム)はニッケル市況の反発基調など言われ出直り拡大。日本山村硝子<5210>(東証スタンダード)は業績予想の増額が好感され前場ストップ高で売買されたまま大引けまで買い気配。ムサシ<7521>(東証スタンダード)も一段高となり選挙用品への特需期待。インフォネット<4444>(東証グロース)はChatGPT連携による製品のバージョンアップなど連日好感され3日連続ストップ高。ストリームメディアコーポレーション<4772>(東証グロース)は韓流新ユニット第2の「BTS」への期待など言われ高値更新幅を拡大。

 14日新規上場のGlobee<5575>(東証グロース)は14時過ぎに2666円(公開価格1150円の2.3倍)で初値がつき、その後2691円まで上げて大引けは2380円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は16億4811万株(前引けは7億9413万株)、売買代金は4兆7555億円(同2兆3325億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1195(前引けは1121)銘柄、値下がり銘柄数は579(同633)銘柄。

 東証33業種別指数は31業種(前引けも31業種)が値上がりし、電力ガス、医薬品を除いてすべて値上がりし、輸送用機器、鉄鋼、非鉄金属、卸売り、空運、銀行、その他金融、証券商品先物、機械、鉱業、などが上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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