富士通、自律分散型社会を支えるWeb3の中核を担うブロックチェーン連携技術の提供開始
- 2023/6/16 10:52
- プレスリリース
■実証実験で有効性を確認
富士通<6702>(東証プライム)は16日、自律分散型社会を支える「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」のデータトラスト基盤「Data e-TRUST」に、複数のブロックチェーンシステムを容易に連携できる同社独自の「ConnectionChain(コネクションチェーン)」技術を試験的に統合することで、複数の経済圏を柔軟かつ安心安全に連携できる試作環境を、同社グローバルパートナー共創プログラム「Fujitsu Accelerator Program for CaaS」に参画するパートナーを対象に、2023年6月30日から提供を開始すると発表。アジア開発銀行との実証実験で、証券のクロスボーダー決済における効率性や安全性の向上を確認した。
同社は、Web3の中核を担うブロックチェーン技術の社会実装を進めるために、Hyperledger CactiというOSSプロジェクトに中核メンバーとして参画している。異なる種類のブロックチェーンを連携するためのプラグインを開発しており、「ConnectionChain」はこれらのプラグインを利用して拡張スマートコントラクトを自律動作させる技術である。
「ConnectionChain」を活用した実証実験として、アジア開発銀行やブロックチェーンベンダーと協力し、海外送金と証券の引き渡しを同時に行うクロスボーダー取引のプロジェクトに参加。各社のネットワークを「ConnectionChain」により相互に連携するシステムを構築し、動作確認に成功した。今後は、金融業界だけでなく、流通業界や製造業界なども含む幅広い決済などへの活用を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)