イトーキは2017年以来の1000円台に進む、オフィス移転の増加などを受け業績上振れ期待が強い

■設備機器・パブリック事業で博物館、美術館向けの回復も強まる

 イトーキ<7972>(東証プライム)は6月20日、ジリ高基調となって午前11時前に1027円(50円高)まで上げ、年初来の高値を連日更新して2017年以来の1000円台に進んでいる。東京都心部をはじめとする大都市圏でのオフィス移転やリニューアル案件の増加を受け、業績上振れ期待があり、また、株価水準はいぜんPBR0.9倍台で割安感が強い。

 23年12月期・第1四半期(1~3月)連結決算は、オフィス移転やリニューアル案件の増加に加え、新型コロナの鎮静化もあり設備機器・パブリック事業で博物館、美術館などの公共施設向けの回復も強まり、営業利益は前年同期比20.5%増の47.77億円となり、経常利益は同21.4%増の48.24億円となった。「利益率の改善により想定を上回る利益を確保」(決算説明資料より)した。12月通期の連結業績予想は期初の予想を継続し、営業利益は65.0億円(前期比41.8%増)。第1四半期でこの7割超に達しており、事業の季節特性を差し引いても通期の業績予想が上振れる可能性が言われている。物流設備案件は下期に偏重するとしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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