【株式市場】日経平均は18円高となり小反発、材料株など物色、TOPIXは軟調で2日続落

◆日経平均は3万3388円91銭(18円49銭高)、TOPIXは2283.85ポイント(6.65ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億1827万株

 6月20日(火)後場の東京株式市場は、円安基調にもかかわらず引き続き自動車、機械株など軟調に推移した一方、前場に安い銘柄が目立った半導体関連株は東京エレク<8035>(東証プライム)が13時前には小高くなるなど持ち直す展開となり、キヤノン<7751>(東証プライム)やTDK<6762>(東証プライム)は円安好感とされしっかり。大手商社株も高い。日経平均は取引開始直後に前場の安値(281円14銭安の3万3089円02銭)に迫ったが底堅く、中盤の一進一退を経て終盤は持ち直して大引けは小反発となった。ただ、TOPIXは戻しきれず2日続落となった。

 後場は、前引けにかけて軟化したソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)が持ち直して堅調に推移し、日経平均の大引けプラス転換を牽引の見方。21日に株主総会を予定し新戦略などに期待。さくらインターネット<3778>(東証プライム)はスパコン「富嶽」での生成AI開発を経産省が支援との報道で急伸の中、臨時の制限値幅拡大を受けて一段と上げストップ高。And Doホールディングス<3457>(東証プライム)も一段と上げ6月決算への期待や空き家法の改正は追い風との見方などで高値を更新。イトーキ<7972>(東証プライム)は第1四半期までの収益進ちょく率が高く業績上振れ期待あると一段高。クボテック<7709>(東証スタンダード)は外資接近観測があるとかで一段高となり14時頃からストップ高。ANYCOLOR<5032>(東証グロース)は引き続き所属VTuberの海外での人気や業績の大幅拡大予想など強いようで一段と上げ2日続けて大幅高。

 東証プライム市場の出来高概算は13億1827万株(前引けは6億8278万株)、売買代金は3兆8953億円(同2兆694億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は777(前引けは420)銘柄、値下がり銘柄数は971(同1349)銘柄。

 東証33業種別指数は6業種が値上がり(前引けは2業種が値上がり)し、卸売り、金属製品、海運、空運、小売り、電気機器が上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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