【株式市場】日経平均は82円安、後場は主力株の値動き重く小幅安だが3日続落

◆日経平均は3万2698円81銭(82円73銭安)、TOPIXは2260.17ポイント(4.56ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は11億7024万株

 6月26日(月)後場の東京株式市場は、出来高がいま一つ盛り上がりに欠ける印象となり、引き続き自動車株や重電、重工株などの値動きが重く、個別物色の相場となった。引き続き、官民ファンドによる買収観測のJSR<4185>(東証プライム)はストップ高買い気配を続け、半導封止剤の大阪有機化学<4187>(東証プライム)などはこれを受けて国策による出資や再編への思惑から活況高を継続した。川崎汽船<9107>(東証プライム)は一段ジリ高など海運株は市況底入れ観測などで高い。日経平均は寄り後に小安くなり、何度か小高くなる場面はあったが一進一退を続け、大引けは小幅安だが3日続落となった。

 後場は、保土谷化学工業<4112>(東証プライム)が一段と上げて4ヵ月半ぶりに3500円台を回復しに進み、官民ファンドによるJSRの買収観測など材料視。ニチリョク<7578>(東証スタンダード)は脱コロナによる業績回復期待とPBR向上期待などで一段高。フーディソン<7114>(東証グロース)は7月2日のテレビ番組のコーナー「僕たち上場しました」に登場予定とされ大きく出直り、フレアス<7062>(東証グロース)は業績上ぶれ期待などで一段高。

 26日上場のブリッジコンサルティンググループ<9225>(東証グロース)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限の2990円(公開価格1300円の2.3倍)で買い気配となった。また、名証に上場したQLSホールディングス<7075>(名証ネクスト)は午前9時40分過ぎに800円(公開価格650円の23%高)で初値をつけ、前場950円まで上げて後場はもみあい大引けは895円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は11億7024万株(前引けは6億3478万株)、売買代金は3兆2604億円(同1兆7690億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は632(前引けは991)銘柄、値下がり銘柄数は1134(同768)銘柄。

 東証33業種別指数は17業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、化学、金属製品、鉱業、ゴム製品、その他製品、ガラス土石、倉庫運輸、非鉄金属、食料品、鉄鋼、パルプ紙、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る