【株式市場】日経平均は160円安で4日続落だが前後場で「W」字型になり底堅い

◆日経平均は3万2538円33銭(160円48銭安)、TOPIXは2253.81ポイント(6.36ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は出来高概算は12億2720万

 6月27日(火)後場の東京株式市場は、アドバンテスト<6857>(東証プライム)が一段弱含んで始まった後次第に持ち直し、朝方を除いて上値の重かったトヨタ<7203>(東証プライム)は徐々に強含むなど、前場重かった銘柄が下げ止まりから出直り傾向に転じた。前場活況高の海運株は高配当株指数が強いことなどを受けて一段と上げ、川崎汽船<9107>(東証プライム)は11%高。JR各社や日本航空<9201>(東証プライム)も一段強い相場となった。日経平均は13時頃にかけて下値を探ったが前場の安値を割らずに持ち直し、日通しでは「W」字型になり、大引けは4日続落だが底堅い相場になった。

 後場は、フリュー<6238>(東証プライム)が再び上げて前場の高値に迫り「ジュラシック・パーク」記念キャンペーンなどに期待拡大。宮越ホールディングス<6620>(東証プライム)はコロナで遅延していた中国・深圳市の大規模施設計画に進展の期待とされ一段高。太洋基礎工業<1758>(東証スタンダード)は8月の株式3分割や原発処理水関連工事の期待など言われ一段と出直り拡大。オンコリスバイオファーマ<4588>(東証グロース)は「テロメライシン」の商流に関する発表が好感されて急伸しストップ高。

 27日新規上場となったエリッツホールディングス<5533>(東証スタンダード)は午前9時50分過ぎに2000円(公開価格1580円の27%高)で初値をつけ、その後2500円(同58%高)のストップ高まで上げ、後場は大引けまでストップ高買い気配となった。

 同じくクオリプス<4894>(東証グロース)は取引開始後に1680円(公開価格1560円の7.7%高)で初値をつけ、直後の1690円を高値に売買交錯となり、大引けは1312円だった。

 札幌取引所に上場したGSI<5579>(札証本則)の終値は1217円(公開価格1350円の8%安)だった。

 東証プライム市場の出来高概算は12億2720万株(前引けは6億302万株)、売買代金は3兆4348億円(同1兆8026億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は701(前引けは459)銘柄、値下がり銘柄数は1049(同1282)銘柄。

 東証33業種別指数は13業種(前引けは10業種)が値上がりし、海運、石油石炭、空運、その他製品、銀行、電力ガス、陸運、鉱業、鉄鋼、建設、などが上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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